【防災士が解説】防災×健康管理|“冬こそ体調を崩しやすい季節”。災害時に最も弱くなるのは“健康”という事実

冬は、災害が起きなくても
“体調を崩しやすい季節”。

● 気温差
● 乾燥
● 感染症
● 睡眠の質低下
● 運動不足
● ストレス増加
● 年末の疲労

これらが重なると、
“健康”という防災の土台が崩れてしまう。

ここでは、防災士として
“冬の健康管理=災害に強い身体づくり”
という視点で解説する。


■① 冬は“免疫が落ちる時期”。最も弱るのは呼吸器と腸

冬の特徴は以下の3つ。

● 空気が乾燥
● 粘膜が弱る
● 腸の動きが鈍る

結果として、

● 風邪
● インフルエンザ
● 胃腸炎
● のどの炎症

が一気に増える。

家庭でできる基本ケアは、

● 加湿(40〜60%)
● 水分補給
● ビタミンを意識した食事
● 十分な睡眠

“のど・腸を守ることが免疫を守ること”。


■② 冬は“疲れが取れにくい”。睡眠の質が落ちる季節

冬の睡眠は、

● 日照時間の減少
● 寒さで寝つけない
● 起きた時のだるさ

これらで質が下がりやすい。

改善策は、

● 湯舟に15分
● 就寝1時間前のスマホOFF
● 寝室を18〜20℃に保つ
● 加湿
● 寝具の見直し

冬こそ“寝るための準備”が必要。


■③ 冬は“運動習慣が途切れる”。筋力低下は災害時の大敵

寒いと外に出ず、運動量が激減する。

その結果、

● 体重増加
● 体力低下
● 腰痛・肩こり悪化
● 免疫力低下

防災の観点では、
筋力低下=避難行動の遅れにつながる。

家庭でできる最低ラインは、

● スクワット10回×3
● つま先立ち30回
● 軽いストレッチ
● 5分の散歩

“毎日少しでいい”が冬のコツ。


■④ 冬は“水分不足”に最も気づきにくい季節

夏より喉が乾かないため、
冬は脱水が多い。

● 血液ドロドロ
● 頭痛
● めまい
● 便秘
● 心臓への負担

意識すべきは、

● 1日コップ6〜8杯
● 起床後の1杯
● 入浴前後の1杯
● 就寝前のひと口

「冬の脱水=災害時に最も危険な状態」。


■⑤ 年末は“精神的ストレス”が急上昇する

12月〜1月は、

● 忙しさ
● イベント続き
● 金銭ストレス
● 家族間の疲れ
● 孤独感

これらが重なり、
メンタル不調が増える。

冬のメンタルケアは、

● 深呼吸
● 5分の散歩
● 朝日を浴びる
● 予定を詰めすぎない
● 家族と会話する

“心が整うと体も強くなる”。


■⑥ 冬こそ“持病の悪化”に注意

特に注意すべきは、

● 高血圧
● 糖尿病
● 心疾患
● 呼吸器疾患

これらは寒さで症状が悪化しやすい。

家庭では、

● 早めの受診
● 常備薬のチェック
● 病院の正月休みを把握
● 処方薬を切らさない

これが命を守る基本。


■⑦ 災害時は“健康な人”から倒れていく現実

実は、避難所でもっとも体調を崩すのは
普段元気な人。

● 寒さ
● 睡眠不足
● ストレス
● 食事の乱れ
● 水分不足

これらが避難生活で一気に加速するため。

健康管理こそ、
“災害への最大の備え”。


■まとめ|冬の健康管理は“防災力そのもの”。身体が弱ると災害に弱くなる

この記事のポイント。

● 冬は免疫が落ちる
● 睡眠の質が下がる
● 運動量が減る
● 脱水に気づかない
● ストレスが増える
● 持病が悪化しやすい
● 避難時の体調悪化は命に直結

結論:

防災士として、そして元消防職員として断言します。 “健康管理は防災”。 冬の身体づくりを整えるだけで、 あなたの避難力・判断力・持久力が何倍にも高まり、 家族を守れる身体になります。

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