冬は気温が下がり、路面が荒れ、長距離移動も増えるため、
車の整備=家庭の防災力 と言っていいほど重要になる。
特に12月〜2月は、
● バッテリー上がり
● タイヤの劣化
● オイル不足
● ライト故障
● ウォッシャー液凍結
● 雪道トラブル
● 立ち往生
など、車が原因で“動けなくなる災害”が急増する。
ここでは、防災士として
「冬に必須の車の整備ポイント」を徹底解説する。
■① バッテリーは“冬に最も弱る”。3年以上なら要チェック
気温が下がると、バッテリー性能は 約20〜30%低下 する。
特に以下の条件は危険。
● 使用3年以上
● アイドリングストップ車
● 短距離運転が多い
● エンジンのかかりが弱い
● 夜間・暖房の使用が多い
→ 冬前に必ずバッテリー点検を。
立ち往生の原因の 約3割がバッテリー上がり と言われている。
■② タイヤ点検は“冬の最優先”。空気圧・摩耗・ひび割れを確認
冬は路面が滑りやすくなるため、タイヤの状態が命を左右する。
● 溝は4mm以上必須
● ひび割れは危険
● 偏摩耗は要交換
● 空気圧は月1回チェック
特に雪のない地域ほど油断しがち。
→ 九州・関西でも冬用タイヤは“気温7℃ルール”で必要。
■③ ライト・ブレーキ・ワイパーは“視界の命綱”
冬は日没が早く、雪・雨も多い。
● ヘッドライトの暗さ
● フォグランプ不調
● ブレーキの効きが悪い
● ワイパーゴムの劣化
● ウォッシャー液凍結
視界を失うと、事故リスクは一気に上がる。
→ 冬前にライト・ワイパーは必ず点検・交換。
■④ エンジンオイルと冷却水は“車の健康診断”
冬はエンジンへの負担が大きい季節。
● オイルが汚い
● 量が少ない
● 冷却水の劣化
● 漏れ
これらはエンジン故障・オーバーヒートにつながる。
→ 冬前にオイル交換しておけば、車はかなり安全。
■⑤ 冬の“車内常備品”は命を守る装備
冬の立ち往生で生き残る装備はこれ。
● 毛布・寝袋
● カイロ
● 充電ケーブル
● モバイルバッテリー
● 水と軽食
● 携帯トイレ
● 懐中電灯
● スコップ
● 牽引ロープ
● 冬用手袋
特に 毛布・携帯トイレ は、冬の車内必須アイテム。
■⑥ 車は“避難所にもなる”。だからこそ整備が防災に直結する
災害時、車は避難手段であり、生活空間にもなる。
● 停電
● 断水
● 自宅損壊
● 帰宅困難
● 地震
こうした状況では、車が“家の代わり”になるケースも多い。
冬の車整備=家族の避難力を高める行動。
■⑦ 帰省・旅行前は“10分点検”でトラブルの8割が防げる
特に12月〜1月は移動が増える。
出発前に必ず、
● タイヤ空気圧
● ライト点灯
● ウォッシャー液
● オイル量
● バッテリー
● ブレーキ音
この6つを確認するだけで、
冬のトラブルの大半が予防できる。
■まとめ|冬の車整備は“家族の命を守る防災そのもの”
この記事のポイント。
● 冬はバッテリー性能が大幅低下
● タイヤは4mm以上+空気圧が最重要
● ライト・ワイパー・ブレーキは視界の命綱
● オイル・冷却水は冬に負担が増える
● 車内の防災装備は命を守る
● 車は“避難所代わり”になるため整備が必須
結論:
防災士として、そして元消防職員として断言します。 冬の車整備は「事故を防ぐ」だけでなく、 “災害時に家族の命を守る行動そのもの”です。 冬前の10分点検が、最強の防災になります。

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