【防災士が解説】地震の初動対応5分ルール|最初の行動が命を分ける

突然の地震――。

その瞬間、何をすべきかを“知っているかどうか”で、生死が分かれます。

私が【元消防職員・防災士】として数多くの現場を見てきて痛感したのは、

「最初の5分がすべてを決める」という現実です。

地震直後の5分間にすべき行動

地震は“揺れている最中”と“揺れた直後”で行動を変えることが重要です。

【揺れている間:まず命を守る】

・机の下などで頭と体を守る

・窓や棚から離れる

・火を使っている場合は揺れが収まってから確認する

・エレベーターには乗らない

揺れの最中に慌てて外に出ようとすると、ガラスや瓦の落下で大ケガをすることがあります。

まずは“動かない勇気”を持ちましょう。

【揺れが収まったら:次の行動5分ルール】

  1. 火の確認(出火がなければブレーカーを落とす)
  2. 避難経路の確保(ドア・窓を開けて出口を確保)
  3. 家族の安否確認(声をかけ、ケガの有無を確認)
  4. 情報収集(テレビ・ラジオ・防災アプリを確認)
  5. 避難準備(靴・懐中電灯・貴重品を手元に)

この“地震後5分ルール”を知っておくだけで、冷静に行動できる確率が飛躍的に上がります。

防災士が見た「助かった人」と「助からなかった人」の差

現場でよくあったのが、**“家の中での二次災害”**です。

地震で倒れた家具、落下した照明、そして火災。

助かった人に共通していたのは、「日常の備えと初動の冷静さ」でした。

・家具を固定していた

・懐中電灯の場所を家族全員が知っていた

・ブレーカーを落とす習慣をつけていた

これらは特別な防災グッズよりも、はるかに命を守ります。

家庭でできる初動対応トレーニング

防災訓練は“実際の生活空間”で行うのが理想です。

・リビングで地震が来たら、どこに身を隠す?

・夜中に停電したら、懐中電灯を何秒で取れる?

・子どもや高齢者が家にいる時間帯の行動は?

このように、家族全員で「地震直後の動き方」を1分単位で話し合っておきましょう。

特に、避難靴・非常持出袋・連絡方法(LINE・電話・防災アプリ)は事前に共有しておくことが重要です。

まとめ:行動できる人が、生き残る

地震の被害は、揺れよりも“行動の遅れ”で大きくなります。

揺れた瞬間に迷わないこと。

5分以内にやるべきことを体で覚えておくこと。

それが「命を守る地震防災」の基本です。

【元消防職員・防災士】として、

私は“知識ではなく行動が命を守る”と伝え続けています。

今日からぜひ、家族で「地震の5分ルール」を確認してみてください。

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