津波は、地震のあと「最も多くの命を奪う災害」です。
一度押し寄せれば、成人男性でも簡単に流され、建物すら押し潰します。
私は【元消防職員・防災士】として現場で多くの被災地を見てきましたが、
津波で助かった人に共通していたのは、「迷わず動いた人」でした。
① 迷わず“高台へ避難”が最優先
津波警報が出たら、まず考えるのは「避難」ではなく「即行動」。
避難場所を迷うより、少しでも高い場所へ向かうことが重要です。
・標高10m以上の高台へ移動
・近くに高台がなければ、3階以上の鉄筋コンクリート建物へ
・車での避難は渋滞に注意し、徒歩での高所移動を優先
たとえ波が見えなくても、海辺に留まるのは絶対に危険です。
「津波警報=すでに津波が来ている」と考えましょう。
② 家族・周囲への“声かけ避難”を
津波警報が鳴ったら、まず自分が逃げる。
その上で、近くの人に一言声をかける勇気が命を救います。
・「逃げよう!」「津波が来る!」と短く叫ぶ
・子ども・高齢者・体の不自由な人を手助け
・地域の防災無線・アプリで情報共有
自分だけが助かる行動ではなく、
“逃げる文化”を広げることが地域防災の力になります。
③ 津波が去った後も“戻らない”
津波の恐ろしさは「第二波」「第三波」が必ず来ること。
一度引いたからといって安心して戻ると、次の波に巻き込まれるケースが非常に多いです。
・避難指示が解除されるまで絶対に戻らない
・津波警報が解除されても余震に注意
・安否確認や救助は“安全が確認されてから”行う
命があってこそ、救助も支援も意味があります。
「安全が最優先」――それが防災士として伝えたい原則です。
防災士が現場で感じた“助かった人の共通点”
被災地で生き残った人に共通していたのは、
・迷わず逃げた
・仲間に声をかけた
・二度と戻らなかった
この3点だけです。
どんなに立派な避難計画より、
「すぐ逃げる」行動力こそが命を守る最大の防災です。
まとめ:津波は“情報より先に動く”
津波警報を聞いた瞬間、考えるのではなく、動く。
わずか1分の判断の差で、生死が分かれます。
今日から家族で「逃げる練習」をしましょう。
避難経路を確認し、靴・懐中電灯・スマホを常に手元に。
あなたの行動が、家族と地域の命を守ります。
【元消防職員・防災士】として、
私は“津波は情報より行動が早い人が生き残る”と伝えたいです。
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