災害が起きると、停電や通信障害で混乱する中、
「あなたの口座が危険です」「セキュリティ更新をお願いします」
というメールやSMSが急増します。
私は【元消防職員・防災士】として、災害現場や避難所の混乱を見てきました。
そして同時に、「ネット詐欺による二次被害」が年々増えている現実を実感しています。
💡 なぜ災害時に“ネットバンキング詐欺”が増えるのか
- 不安と焦りで判断力が鈍る
「銀行からの緊急連絡かも?」と信じてしまう心理。 - 偽サイトが本物そっくりに作られている
銀行名・ロゴ・文面も精巧にコピーされており、
リンクをクリックしてIDやパスワードを盗まれるケースが多発。 - 停電・通信障害で公式確認が遅れる
“本物の銀行サイト”を確認できないまま偽メールに対応してしまう。
🚨 詐欺の代表的な手口
- 「○○銀行セキュリティ強化のための再ログインをお願いします」
- 「振込エラーが発生しました。こちらのURLで修正を」
- 「不正利用を検知しました。直ちに口座確認を」
これらはすべて偽サイト誘導型の詐欺。
本物の銀行は、メールやSMSでリンクを送ることはありません。
✅ 防災士がすすめる“災害時の口座管理5か条”
1️⃣ 銀行アプリは公式ストアからのみダウンロード
見慣れないアプリやメールリンクは一切開かない。
2️⃣ ブックマークからアクセスする習慣をつける
検索やリンク経由ではなく、“自分の登録ルート”でアクセス。
3️⃣ 2段階認証を必ず設定する
万が一IDが漏れても、被害を最小限にできる。
4️⃣ 「災害時に確認できる連絡先」を紙に控える
銀行窓口・コールセンターの電話番号をメモしておく。
5️⃣ 避難所や公衆Wi-Fiでログインしない
通信が傍受される危険性があります。
🔍 実際にあった被害事例
ある高齢者の方は、大雨警報の夜に「口座凍結のお知らせ」というSMSを受信。
焦ってリンクを開き、指示通り操作した結果、
翌朝には口座から数十万円が不正送金されていました。
災害の混乱と心理的な焦りを悪用する──
これが「サイバー犯罪者の常套手段」です。
💬 防災士からのアドバイス
防災=命を守る行動だけではありません。
“お金と情報を守る行動”も立派な防災です。
ネットバンキングは便利で強力なツール。
しかし、災害時には「心の備え」がないと一瞬で資産を失います。
🔒 まとめ:便利さの裏に“リスク管理”を
ネットバンキングは使い方次第で“命のインフラ”にもなります。
でも、使い方を誤れば“最も危険な抜け道”にもなります。
だからこそ、
・正しいアクセスルートを習慣化する
・2段階認証を設定する
・焦った時こそ一呼吸置く
この3つを守るだけで、被害の9割は防げます。
【元消防職員・防災士】として、
私は“心の平常心が最強のセキュリティ”だと伝えたいです。
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