【防災士が解説】防災×健康保険証|“被災後の医療アクセス”を守る最重要カード

災害時、ケガ・感染症・ストレスなどで体調を崩す人が続出します。

しかしそのとき、「健康保険証を失くした」「財布ごと流された」となると、

医療を受ける際に大きな負担がかかります。

私は【元消防職員・防災士】として被災地で活動してきましたが、

健康保険証を持っていた人は、避難所でもすぐに医療支援を受けられたのが印象的でした。

💡 健康保険証が“防災に欠かせない理由”

1️⃣ 本人確認+医療受診がスムーズ

 避難所や臨時診療所で、すぐに治療・処方が可能。

2️⃣ 災害時は「保険証なし」でも特例で対応されるが…

 後日の申請が必要になり、手続きが煩雑になる。

 → 手元に保険証があるだけで負担が大幅に軽減されます。

3️⃣ 医療費の自己負担を防ぐ

 保険証がないと“10割負担”になる場合もあり、

 被災時の出費を抑える意味でも重要です。

⚠️ よくあるトラブル

  • 避難中に紛失(財布やバッグごと)
  • 家屋の浸水で使用不能
  • 家族の分をまとめて保管していて全滅

👉 対策は「コピー+防水保存+分散保管」が基本です。

✅ 防災士がすすめる“保険証の守り方”

1️⃣ 原本を防水ケースに入れて防災リュックへ

 水害時も大丈夫。家族分まとめてジップロック保管。

2️⃣ コピーを自宅・車・職場などに分散保管

 どこか1か所がダメでも、別の場所で再発行手続き可能。

3️⃣ マイナンバーカードとの連携も活用

 マイナ保険証対応の病院なら、カード1枚で受診可能。

 → 災害時にもデジタル確認が進む流れにあります。

🌍 実際の被災地でのエピソード

熊本地震・九州北部豪雨では、

「保険証を失ったために薬の再処方が受けられない」

「持病があるのに診療を断られた」

というケースが報告されました。

一方で、

「コピーを防災リュックに入れていた人」は、

すぐに医療支援を受けられ、負担が軽かったという声も。

💬 防災士からのメッセージ

防災=“命を守る”ことですが、

その命を“守り続ける”には、医療アクセスの確保が欠かせません。

健康保険証は、

水・食料・ライトと同じくらい重要な「命のツール」です。

失ってからでは遅い――だからこそ、今すぐ防災バッグへ。

🔋 まとめ:健康保険証は“命をつなぐ身分証”

  • コピーを防水ケースで保管
  • 家族分をひとまとめに
  • マイナンバーカード連携も検討

災害は“医療を受ける側”になる瞬間を、誰にでももたらします。

そのとき、手元に保険証があるかどうかで明暗が分かれます。

【元消防職員・防災士】として、

私は“健康保険証こそ最も身近な命の備え”だと伝えたいです。

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