冬の積雪・凍結は、普段の道路を一瞬で“危険地帯”に変えます。
雪道の事故はスピードではなく、 判断の遅れ・準備不足・過信 で起こります。
防災士として冬の災害現場を経験してきましたが、
雪道運転は「知っているか知らないか」で事故リスクが劇的に変わる」 と断言できます。
この記事では、雪道で必ず守るべき運転ポイントをわかりやすく解説します。
■① 雪道の“3大リスク”を理解するだけで事故が減る
雪道は見た目以上に危険です。
- スリップ(急ブレーキ・急発進)
- ブラックアイスバーン(氷が見えない)
- 轍(わだち)でハンドルを取られる
特に ブラックアイスバーン は
“道路が濡れているだけに見える氷” で、
最も事故が多発する冬の罠です。
■② スタッドレスタイヤは“履いているだけでは危険”
スタッドレスの過信は大事故につながります。
- 溝が3〜4mmなら効果はほぼ半減
- 5年以上使ったタイヤは硬化して滑りやすい
- ノーマルタイヤでの雪道走行は法律違反レベルで危険
確認ポイント:
- 溝の深さ
- 製造年(4桁。例:2219 → 2019年22週)
- 空気圧
“スタッドレス=無敵”ではありません。
■③ 走行前の準備が命を守る
雪道運転前に必ず行うべき準備です。
- フロントガラスの雪・氷を完全に除去
- ワイパーを立てて凍結防止
- タイヤ周りの雪を取り除く
- 給油は早めに(渋滞・立ち往生に備える)
- 予備の雪かきスコップ
- 毛布・カイロ・水・食料
- スマホのモバイルバッテリー
豪雪時は「家に帰れない」状況を想定した準備が必要です。
■④ 発進・停止は“ゆっくり優しく”が鉄則
雪道で最も事故が多いのは、急操作です。
- 急ハンドル
- 急ブレーキ
- 急発進
これらは即スリップにつながります。
ポイント:
- 発進はアクセルをゆっくり
- 停止は早めにブレーキ
- 車間距離は通常の3倍
- カーブでは速度を十分落とす
雪道では、「慌てない」が最大の安全装備です。
■⑤ 上り坂・下り坂での事故が特に多い
上り坂:
- タイヤが空転
- 登れず立ち往生
- 後続車も巻き込む
下り坂:
- ブレーキが効かない
- ABSが作動しても止まらない
- ガードレールや車に衝突
坂道は最も事故リスクが高く、
避けられる道があるなら迂回を選ぶのが正解 です。
■⑥ “橋・トンネル出口・日陰”は特別に危険
これらの場所は路面が凍りやすい特徴があります。
- 橋の上(地熱がなく急凍結)
- トンネル出口(温度差で凍結)
- 山陰・建物の影(溶けにくい)
雪がないように見えても、そこだけ凍っていることが多いです。
■⑦ 立ち往生したら“エンジンつけっぱなし”は危険
豪雪時の車内事故で最も多いのが CO中毒 です。
対策:
- マフラー周りの雪を必ず除去
- 定期的にエンジン停止
- 換気の確保
- 燃料を節約する
- 車内にカイロ・毛布を準備
エンジンの過信は命取りになります。
■⑧ 冬は「移動しない」という選択肢が最強の防災
雪道運転は、 走らないという決断 が最も安全な行動です。
- 大雪警報
- 暴風雪注意報
- 立ち往生多発情報
- 交通規制
- 高速道路封鎖
これらの情報が出たら、
不要不急の外出は必ず避けるべきです。
家にいる=最大の安全確保 です。
■まとめ|雪道運転は“技術”ではなく“準備と判断”で決まる
雪道運転は特別な技術より、日頃の備えが命を守ります。
- スタッドレスの点検
- 装備の準備
- 急操作をしない
- 危険エリアを避ける
- 立ち往生のリスクを理解する
雪道は油断と過信が事故の原因になります。
結論:
防災士として、雪道運転は“走るかどうかの判断”が最も重要だと伝えたい。準備・観察・慎重さ、この3つが家族の命を守る最大の防災行動です。

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