冬の中でも、特に気温が大幅に下がり、風が強く、雪や凍結が重なる「厳冬」。
防災士として断言できるのは、
厳冬はそれだけで命を奪う“気象災害”である
という事実です。
停電・断水・交通麻痺・体調不良。
厳冬は、ちょっとした判断ミスや準備不足が命に直結します。
この記事では、厳冬の日を安全に乗り切るための防災行動を8つに整理して解説します。
■① 厳冬は「気温・風・体感温度」が災害レベル
厳冬の危険度を決めるのは、気温だけではありません。
- 気温:0℃〜氷点下
- 風:強風で体感温度が−10℃以下に
- 湿度:乾燥で感染症リスク増
- 路面:凍結・圧雪で転倒事故
- 生活:暖房依存が高まる
特に「風」を侮ってはいけません。
体感温度は風速1mで1℃下がります。
たとえば気温0℃で風速5mなら、体感温度は−5℃近くになります。
■② 厳冬の日の外出は“時間帯”が命を左右する
厳冬の朝は特に危険です。
- 路面凍結
- 車の霜・フロントガラスの着氷
- 視界不良
- 寒さによる判断ミス
可能であれば、
- 出勤や外出時間を遅らせる
- 太陽が出てから行動する
という選択肢を取ることが、防災的には最も安全です。
■③ 厳冬は“停電”が最大のリスク
厳冬×停電は、命の危機になります。
停電時に困ること:
- 暖房が止まる
- 給湯器が使えない
- 冷蔵庫停止
- 携帯の充電が不足
- 換気扇が動かない
対策として、家庭で準備しておくべきもの:
- カセットコンロ
- ガスボンベ
- 充電済みモバイルバッテリー
- ブランケット・毛布
- 湯たんぽ
- 食料・水
特に厳冬期は、
暖をとる手段が複数あるかどうか が安全の分かれ目です。
■④ 厳冬の日は“断水”が起きやすい
氷点下の朝に多いのが、
- 給水管凍結
- 給湯器の凍結
- 漏水による断水
対策は以下の通り。
- 寒波の前にお湯を流しておく
- 外の水道管に布・スポンジを巻く
- 外気に触れる給湯器を保護する
- 夜は少しだけ水を出して流し続ける
一度凍ると全面断水になる場合もあるため、
厳冬前に備蓄水の確認をしておきましょう。
■⑤ 厳冬に多い“暖房器具の事故”
特に注意するのは以下。
- 石油ストーブの換気不足
- 電気ストーブの転倒
- こたつの低温やけど
- 濡れた服のまま暖房 → 低体温症
- 暖房中に寝落ちして低酸素状態
厳冬の時期は、
“暖房による事故”も災害の一つ と考えるべきです。
対策:
- 換気は1時間に1回
- ストーブ周りに物を置かない
- こたつはタイマーで管理
- 小さい子にストーブガードを使う
■⑥ 厳冬の“移動”は危険が増える
厳冬×移動は、多くの事故につながります。
- スリップ・追突
- 自転車の転倒
- 歩行者の滑倒
- 視界不良
- 車のバッテリー上がり
最低限の対策:
- 車は冬タイヤ必須
- 車間距離は3倍
- 徒歩は滑りにくい靴底にする
- 早朝の橋・坂道は避ける
- 夜の外出は控える
防災士の経験から言うと、
厳冬の日は“移動しない選択”が最強の安全策 です。
■⑦ 厳冬の夜の“睡眠環境”が体調を左右する
夜間の冷えは、体力・免疫力を奪います。
- 部屋全体が冷える
- 寝具が冷えたまま
- 窓から冷気が入る
- 乾燥で喉が痛む
対策:
- 湯たんぽ
- 加湿器
- 窓の断熱(アルミシートやタオル)
- 厚手のカーテン
- 部屋の扉を閉める
厳冬時に体調を崩す人が増えるのは、
睡眠中の体温低下が原因 のことも多いです。
■⑧ 厳冬は“弱い人ほど危険”と知る
厳冬で特に危険が高いのは以下の人です。
- 子ども
- 高齢者
- 持病がある人
- 体力が弱い人
- 妊婦
- 一人暮らしの人
家族・地域で声かけをすることで、
助かる命が増えます。
■まとめ|厳冬は“命を守るために準備する季節”
厳冬の日は、あらゆるリスクが重なります。
- 気温
- 風
- 路面の凍結
- 停電
- 暖房トラブル
- 体調悪化
- 交通事故
「冬は災害の季節」と考えて、
できる対策から一つずつ行うことが大切です。
結論:
防災士として、厳冬は“対策をした人だけが安全に過ごせる季節”と強く感じています。暖房の確保・移動判断・断水対策の3つを中心に備えていきましょう。

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