冬は瓦屋根にとって最も過酷な季節です。
強風・寒波・雪・氷が重なると、瓦がズレたり割れたり、最悪の場合は落下して重大事故につながることもあります。
防災士として感じているのは、
「瓦屋根は丈夫に見えて、冬のダメージにとても弱い」
という現実です。
この記事では、冬の瓦屋根が危険になる理由と、家庭でできる確実な対策をまとめます。
■① 冬に瓦屋根が危険になる理由
瓦屋根は四季の中で“冬のリスク”が最も高まります。
- 強風による瓦の浮き・飛散
- 凍結による瓦の破損(凍害)
- 雪の重みで瓦桟のダメージ
- 氷の固着で瓦が持ち上がる
- 雨漏りが発生しやすい
- 古い瓦の劣化が一気に進む
特に寒波+強風の日は、瓦飛散の通報が急増します。
■② 瓦が飛ぶと起きる重大な二次被害
瓦1枚は1〜2kgほどあります。
飛散すると“凶器”となり、大事故につながります。
- 歩行者・自転車・車に落下
- 近所の家や窓を破損
- 道路・通行を塞ぐ
- 屋根の穴から雨漏りが拡大
- 室内が濡れ、修理費用が増大
- 内部の木材腐食
冬は強風が続きやすく、一度飛ぶと連鎖的に瓦が外れることも珍しくありません。
■③ 冬に壊れやすい瓦屋根の特徴
以下の条件が当てはまる場合、危険度が高いです。
- 築20年以上でメンテナンスなし
- 地震で少しズレたまま放置
- 棟瓦(むねがわら)がゆるんでいる
- 漆喰が剥がれている
- 台風被害を放置している
- 雪が多い地域で補強が不十分
- 釘・ビスが錆びている
古い瓦ほど「寒さと強風」に弱い傾向があります。
■④ 冬の瓦屋根で特に多いトラブル
冬の相談で多いケースは以下のとおりです。
- 棟瓦が落ちる
- 瓦が1枚だけ飛ぶ → 周囲も連鎖
- 凍結で瓦が割れる
- 雪解けで雨漏りが発生
- 氷が膨張して瓦が持ち上がる
- 鳥や獣が入り込み天井裏トラブル
「冬の雨漏り」は気温上昇で一気に表面化します。
■⑤ 瓦屋根の“家庭でできる冬前の点検”
安全のため、家族でできる簡単チェックがあります。
- 雨樋に瓦の欠片が落ちていないか
- 地面に瓦の破片が落ちていないか
- 屋根の一部が色違い・隙間がある
- 強風の後、瓦が浮いていないか
- 2階の窓から見える範囲で確認
- 室内の天井にシミがないか
※屋根に登るのは危険なので絶対にNG。
■⑥ 冬は“屋根修理の依頼が増える”という事実
冬は以下の理由で修理依頼が集中します。
- 強風の日が多い
- 雪で破損が増える
- 雨漏りが発生しやすい
- 業者の対応が遅くなる
そのため、
「冬の前に点検・メンテナンスをしておく」 ことが最も安全で確実な対策です。
■⑦ 瓦屋根を強風から守る応急処置
強風や寒波の前に急いで対策する場合は以下が効果的です。
- ブルーシートで補修部を覆う(厚手)
- 重し(砂袋・水袋)を追加
- たすき掛けでロープを固定
- 雨漏り部分に防水テープ
- 屋根の登り作業は絶対に避ける
応急処置でも、風の入り込みを防ぐことが重要です。
■⑧ 瓦屋根の冬に役立つ防災備品
家庭に備えておくと安心です。
- 厚手ブルーシート
- 土のう袋
- 防水テープ
- 懐中電灯(冬用)
- 脚立(登らず確認できる高さ用)
- 外壁・屋根の点検写真(Before)
- 連絡できる屋根業者リスト
月に1度、外観チェックするだけで大きな被害は防げます。
■まとめ|瓦屋根は冬が最も危険。点検と早めの対策が家を守る
瓦屋根は見た目以上にデリケートで、冬は強風・凍結・積雪が重なり危険が増します。
- 強風による瓦飛散
- 凍害・割れ・ズレ
- 雨漏りの発生
- 冬に壊れる家が多いのは事実
- 古い屋根ほど冬のリスクが高い
- 家庭でできる外観チェックが有効
- 冬前の点検が最も効果的
結論:
防災士として、瓦屋根の冬対策は“家族を守るための最も重要な住まいの防災”だと強く感じています。強風や寒波が来る前に、必ず点検をしておきましょう。

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