冬になると一気に増えるのが 手荒れ・ひび割れ・あかぎれ。
特に災害時は「水不足」「寒さ」「消毒の頻度増加」などが重なり、
手荒れが悪化しやすい環境になります。
ここでは、防災士として
“冬 × 災害”でも手を守るための実践的な手荒れ対策
をわかりやすくまとめました。
■① 冬はなぜ手荒れが悪化するのか
手荒れは冬の避けられない現象ですが、理由は明確です。
- 空気の乾燥で皮膚の水分が蒸発
- 気温が低いと血行が悪化
- 暖房でさらに乾燥
- 消毒・手洗いが増える
- 加湿器が使えない停電時は特にひどくなる
肌のバリア機能が低下し、
少しの刺激でもひび割れが起きる状態になります。
■② 災害時の手荒れ悪化ポイント
冬の災害では、通常より“手荒れリスク”が数倍になります。
- 断水で水が冷たく、油分が奪われやすい
- 手洗い回数が減り、逆に細菌が増えて炎症に
- アルコール消毒の多用
- 暖房停止で乾燥が加速
- 避難所で布団やマットのほこりが刺激に
特に避難所は乾燥が激しく、
手荒れ→あかぎれ→小さな傷からの感染が起きやすいのが特徴です。
■③ 冬に持っておくべき“手荒れ対策セット”
家庭の備蓄に追加しておくことで、
停電・避難時にも手を守ることができます。
- ワセリン(最強の保護膜)
- ハンドクリーム(保湿系+バリア系)
- コットン手袋
- 使い捨てビニール手袋
- 小さめのハンドタオル
- 保湿ティッシュ
- アルコール“低刺激タイプ”
特にワセリンは 1本で防風・防寒・保湿・保護 の万能アイテムです。
■④ 冬の手荒れを防ぐ日常ケア
毎日の少しの習慣で、冬の手荒れは確実に防げます。
- 手を洗ったらすぐ保湿
- ハンドクリーム → ワセリンの順で“ふたをする”
- 水仕事の前にワセリンを薄く塗る
- 就寝時にコットン手袋で集中保湿
- お湯で手を洗わない(皮脂が奪われる)
「保湿の頻度」が何より重要です。
■⑤ 災害時・避難所で必ず実践するポイント
冬の避難所は、ただでさえ乾燥しやすく手荒れが進行します。
- 就寝前に必ず保湿を徹底
- 布団の摩擦対策として手袋を使う
- 水仕事はビニール手袋を使用
- アルコールは“低刺激タイプ”を選ぶ
- 傷ができたらすぐワセリン+絆創膏
手のひび割れは、放置すると細菌感染につながるため要注意です。
■⑥ 子どもの手荒れ対策は“大人以上のケア”が必要
子どもは皮膚が薄く、冬はすぐ荒れます。
- 帰宅後すぐ保湿
- 手洗いはぬるま湯で優しく
- ハンドクリームは低刺激タイプ
- 就寝前に薄くワセリンを塗る
- 外遊び後のケアを徹底する
特に幼児は手洗いと乾燥の繰り返しで、
“ひび割れ→しみて手を洗いたがらない”悪循環 に入りやすいです。
■⑦ 仕事・家事の手荒れを防ぐ工夫
手を酷使する人ほど、冬はダメージが大きくなります。
- 食器洗いは必ずゴム手袋
- 掃除もビニール手袋で摩擦予防
- 外作業前にワセリンでコーティング
- 手をこすらず“押し洗い”する習慣を作る
冬は「手のバリア機能を守る」が最優先です。
■⑧ すぐできる“冬の手荒れ改善3ステップ”
- 洗ったらすぐ保湿
- 就寝前にワセリン+手袋
- 刺激を避ける(湯・摩擦・乾燥)
シンプルですが、これでほとんどの症状が改善します。
■まとめ|冬の手荒れは“災害時のリスク”にもなる
冬の手荒れは見た目だけでなく、
小さな傷口からの感染リスク が非常に高く、
災害時にはそれが命に関わるトラブルにつながることもあります。
家庭で守るべき3つの基本はこれです。
- 保湿 → ワセリンで“ふた”をする
- 冬用の手荒れ対策セットを備蓄しておく
- 災害時は手袋・保湿でバリア機能を守る
防災士として伝えたいのは、
冬の乾燥は、人が思う以上に手のダメージを進行させる ということ。
少しの準備と習慣で、手荒れは確実に防げます。
冬の防災対策の一部として、
家族全員の手を守るケアをぜひ今日から始めてください。

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