冬は自然災害だけでなく、
防犯リスクも確実に上がる季節 です。
「寒いから早く帰りたい」「外に出るのが面倒」
その“ちょっとした油断”が、空き巣・不審者・強盗・ひったくりなど
様々な犯罪につながりやすい時期でもあります。
防災士として、冬に特に気をつけてほしい防犯のポイントをまとめます。
■① 冬は“暗い時間が長い”ことで犯罪が増える
冬は日没が早く、
16〜17時には薄暗くなるため犯行が非常にしやすい環境になります。
- 子どもの帰宅が暗くなる
- 帰宅ルートの人通りが減る
- 玄関周りの死角が増える
- 空き巣が狙いやすい
“暗さ”は防犯上の一番の弱点です。
■② 寒さで“人通りが極端に減る”
冬は、昼間でも外にいる人が少なくなります。
- 近所の目が減る
- 見守りの目がなくなる
- 犯行が発生しても気づかれにくい
特に住宅街や学校周辺は、
冬場に不審者情報が増える傾向があります。
■③ 年末年始は“空き巣・強盗”のピーク
冬の年末年始は犯罪が活発化する時期。
- 帰省で家が不在
- 夜間の人通りがゼロに近い
- ボーナス時期でお金が手元にある
- 防犯意識が緩む
「明かりが点いていない家」
「郵便受けがいっぱい」
「カーテンが閉まったまま」
こうした家は狙われやすくなります。
■④ 暗い帰り道での“ひったくり・つきまとい”
冬の夕方は視界が悪く、人通りが少ないため
ひったくりやつきまといが増えます。
- イヤホンで周囲に気づかない
- スマホを見ながら歩く
- コートのポケットに手を入れて歩く
これらは危険行動で、狙われやすくなります。
■⑤ 冬は“鍵閉め忘れ”が増える
意外かもしれませんが、冬は鍵の閉め忘れが多い季節です。
- 寒くて急いで家に入る
- 外出も短時間で面倒に感じる
- ゴミ出しのついでに無施錠
- 車のエンジンをかけたまま放置
その一瞬の油断を狙われます。
■⑥ 防犯カメラ・ライトの効果が大きい季節
冬は暗さが強いため、防犯グッズが普段以上に活躍します。
- センサーライト
- 防犯カメラ
- スマホ通知型インターホン
- 玄関・駐車場のLEDライト
特にセンサーライトは “光るだけで犯罪の8割を防ぐ” と言われるほど効果的です。
■⑦ 子ども・高齢者は特に注意
子ども → 下校が暗い・寄り道・冬服で視界狭い
高齢者 → 詐欺・ひったくりに遭いやすい
防災的には、冬こそ見守りと声かけが重要です。
■⑧ スマホの防犯設定を“冬仕様”にする
冬はスマホいじりが増えるため、
オンライン詐欺からの防犯も必須です。
- 知らない番号に出ない設定
- フィルタリング・迷惑SMSブロック
- 二段階認証を必ずON
- アカウントの暗証番号を強化
- SNSの鍵設定を見直す
冬は“ネット犯罪も増える”季節です。
■⑨ 近所付き合いが最強の防犯
冬こそ地域のつながりが犯罪を防ぎます。
- 近所で声を掛け合う
- 見守り活動
- ゴミ出しの時間の挨拶
- 不審者情報の共有(LINE・地域アプリ)
地域の目がある場所は犯罪が起きにくく、
“防災 × 防犯”どちらにも効果があります。
■⑩ 冬は“外出しない判断”も防犯になる
防災と同様に、防犯も 無理をしない行動が最優先。
- 夜間の外出を減らす
- 遅い時間の買い物を控える
- どうしても行く場合は明るい道を選ぶ
- 家族に連絡してから出る
「安全な行動を選ぶ」こと自体が最大の防犯です。
■まとめ|冬は“防災と防犯の両方”が必要な季節
冬は、防災リスクも防犯リスクも高い複合シーズンです。
- 暗くなるのが早い
- 人通りが減る
- 年末年始で不在が増える
- 心の油断につけ込む犯罪が多い
- ネット詐欺も増加
- 鍵の閉め忘れが多い
結論:
「冬は防犯意識が下がりやすい季節。明るさ・施錠・人の目で自分と家族を守る」
防災士として、冬は“事故も犯罪も増える季節”だと強く実感しています。
外出・帰宅・生活導線を少し見直すだけで、
家族の安心は確実に高まります。
今日からできる対策で、
どうか安全な冬を過ごしてください。

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