【防災士が解説】防災×授乳食|“赤ちゃんの食を守る”ことが家族の最優先ミッション

災害が起きたとき、

大人は多少の我慢ができますが、

赤ちゃんは「今すぐ必要」なケアが必須です。

私は【元消防職員・防災士】として避難所支援に携わる中で、

赤ちゃんを抱える家庭ほど困難が大きくなる現実を何度も見てきました。

その中でも特に重要なのが 授乳・離乳食(授乳食)の確保 です。

💡 赤ちゃんの食事は“災害時に最も確保しにくいもの”

1️⃣ 水・ミルク・お湯が必要で手間がかかる

2️⃣ 離乳食は保存・衛生・調理が難しい

3️⃣ 避難所では赤ちゃん向けの食事は不足しがち

4️⃣ 温度管理が難しく、お腹を壊しやすい

👉 だからこそ、

**赤ちゃんの食の備蓄は“最優先の防災”**です。

✅ 防災士がすすめる“授乳食の備蓄セット”

■ 授乳中のママの場合

  • 母乳の有無に関係なく「水分補給用の飲み物」
  • 温かいノンカフェイン飲料
  • 衛生用品(授乳ケープ・タオル)
  • 体を冷やさないための防寒具

💡 ママの体調=赤ちゃんの食事そのもの。

災害時は特に母体ケアが最優先。

■ ミルクが必要な場合

  • 粉ミルク or 液体ミルク(2〜3日分以上)
  • 使い捨て哺乳瓶 or パック型哺乳瓶
  • 殺菌不要の液体ミルクは非常に便利
  • お湯不要のタイプを常備するのが最強

💡 液体ミルクは災害時の“命を守る食事”

海外では標準、日本でも災害時の必須品になりつつあります。

■ 離乳食(授乳食)

  • ベビーフード(瓶・パウチ・レトルト)
  • バナナ・パンなど“そのまま食べられる食品”
  • ストロー付き飲料(麦茶・白湯)
  • スプーン・ウェットティッシュ
  • アレルギー対応食(非常に重要)

💡 災害時は加熱できない場合を想定し、

“そのまま食べられるもの”を優先で揃える。

⚠️ よくある失敗例

  • 粉ミルクだけ準備してお湯の確保を忘れる
  • ベビーフードが賞味期限切れ
  • 哺乳瓶を洗えず衛生問題が発生
  • 大人の食料ばかりで赤ちゃんの食を忘れる

👉 対策は 「赤ちゃん専用の防災バッグ」を作る」 こと。

大人と分けて準備するだけで漏れがなくなります。

🌍 被災地の実例

熊本地震では、

母子避難所で「ミルクが足りない」「お湯がない」という声が多発しました。

液体ミルクがあった家庭は、

赤ちゃんが落ち着いて眠り、親の心の余裕も全く違いました。

赤ちゃんの食事は“家族の安定”にも直結します。

💬 防災士からのメッセージ

赤ちゃんは、自分で食事を選べません。

大人が守るしかない存在です。

だからこそ、

授乳食の備蓄=命を守る防災

これは絶対に後回しにしてはいけない分野です。

あなたの行動が、

赤ちゃんの“安全と安心”を守ります。

🔋 まとめ:授乳食の備蓄は“最優先の防災”

  • 液体ミルクは災害時の強い味方
  • そのまま食べられるベビーフードを多めに
  • 授乳中のママのケアも防災
  • 赤ちゃん専用の防災バッグを作る

災害時、赤ちゃんの笑顔を守れるかどうかは、

準備の質と量で決まります。

【元消防職員・防災士】として、

私は“授乳食を備えることは、家庭の防災力そのもの”だと伝えたいです。

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