冬は、寒さや天候の影響で事故が増える季節です。その中でも特に危険なのが 「歩きスマホ」。
夏よりもはるかにリスクが高く、転倒・衝突・交通事故につながりやすい行動です。
ここでは、防災士として 冬に歩きスマホが危険な理由と、今日からできる安全対策 をまとめます。
■① 冬は“足元の危険”が夏より圧倒的に多い
冬の路面は、スマホを見ながら歩くには最悪の条件がそろっています。
- 凍結路面(ツルツル)
- 日陰だけ凍っているブラックアイスバーン
- 融けた雪が再凍結
- 雪の下にマンホール
- 水たまりに見えて薄い氷
歩きスマホをすると足元への注意がゼロに近くなり、
転倒 → 骨折 → 長期通院 という事故につながる危険が高まります。
■② 冬の歩道は“見通しが悪い”
冬は日照時間が短く、夕方には真っ暗な道も増えます。
- 視界が狭くなる
- 車や自転車のライトが反射して見えにくい
- 雪や冷気でホコリが舞い、視界が不安定
歩きスマホは視界をさらに奪い、
車との接触事故・段差からの転落・衝突 のリスクを一気に高めます。
■③ 両手がふさがり“とっさの反応ができない”
手袋・荷物・マフラー、冬は身につけるものが増えます。
そこにスマホまで持つと、急な転倒時に手が出なくなり危険です。
- 手が出せず顔から転倒
- 手首骨折
- 肘や肩の怪我
- 子どもを連れている場合はさらに危険度UP
冬は 転倒=重症化しやすい季節 だと理解しておく必要があります。
■④ 雪道では「歩きスマホ=命に関わる」
雪道の危険性は想像以上で、油断は禁物です。
- 雪の下に段差
- 除雪後の氷がツルツル
- 車がスリップしやすい
- 風が吹くと一気に視界ゼロ
歩きスマホで反応が遅れると、
車のスリップ事故や落雪事故に巻き込まれる可能性 があります。
■⑤ 子どもの歩きスマホは冬こそ“要注意”
中高生が歩きスマホ中に転倒して骨折する事故は冬に多発しています。
- 下校時に暗い道
- 見えない凍結
- 友人とのLINE中
- 通知が気になって立ち止まらない
命を守る意味でも、冬場の歩きスマホは家庭で必ずルール化しましょう。
■⑥ “通知の多さ”が冬の事故を招く
冬はイベント・年末年始・買い物が増え、通知が多くなる季節。
- SNS
- ショッピングアプリ
- 年末セール
- メッセージアプリ
着信に気を取られた一瞬が事故につながることもあります。
「歩く時はスマホを見ない」 を徹底するだけで事故は劇的に減ります。
■⑦ スマホを見るなら“必ず立ち止まる”
これは冬だけでなく通年の大原則です。
- 建物の壁側に寄る
- 歩道の端に移動する
- 周囲を確認する
- スマホ操作は短時間で済ませる
特に冬の外出は、
「立ち止まってからスマホを見る」
これだけで命を守る行動になります。
■⑧ 冬の防災・防犯は“視野の広さ”で決まる
冬は以下の危険が同時に起こりやすい季節です。
- 凍結路面
- 強風
- 暗い道
- 防犯リスクの増加
- 雪害
- 交通事故の連鎖
歩きスマホは 視野を狭める=リスクを最大化する行為 です。
冬の事故の多くは「見ていれば防げた」ものばかり。
■まとめ|冬の歩きスマホは“命の危険”につながる
冬は路面・視界・天候が悪く、歩きスマホの危険が大きく跳ね上がります。
今日からできる対策はただ一つ。
歩きながらスマホを見ない。 どうしても見る必要があるときは、必ず立ち止まる。
結論:
防災士として、冬場の歩きスマホは“絶対に避けるべき危険行動”だと強く感じています。
視野を広げ、足元を守りながら、安心して冬を過ごしましょう。

コメント