「明日、大雪のおそれ」
この一言は、冬の防災では“最強レベルの注意情報”です。
前日にどれだけ準備できるかで、
翌日の安全度・ストレス・生活への影響が大きく変わります。
ここでは、防災士として 大雪予報が出た前日に必ずやるべき行動 をまとめます。
■① まず“帰宅判断・予定変更”を最優先する
大雪の被害の多くは 「予定を変えなかった人」 に集中します。
- 翌日の外出予定の見直し
- 仕事が可能ならリモートへ
- 学校・部活動の情報を確認
- 通院・買い物・送迎を前倒し
早い判断ほど、翌日の危険を避けられます。
■② 今日のうちに買い物・用事を全部済ませる
大雪当日は外出すると危険なうえ、店が混雑・欠品しやすいです。
前日に買っておくもの
- 食料
- 飲み水
- カイロ
- ガソリン(※満タン)
- 灯油
- おむつ・ミルク
- 常備薬
- 充電池・電池類
「今日やれることは今日すべて済ませる」が鉄則。
■③ スマホのフル充電・予備バッテリーも満タンに
大雪時は 停電・通信障害・長時間の立ち往生 が起きる可能性があります。
- スマホ100%
- モバイルバッテリー満充電
- ポータブル電源があれば準備
通信が確保されるだけで安全度が大きく上がります。
■④ 朝の“凍結”を想定し、早めの出発・在宅勤務を検討
大雪より危険なのは 翌朝の凍結 です。
- 橋・坂道・日陰は特に危険
- 前夜の雨→翌朝の氷は最悪の条件
- 車はスタックしやすい
可能なら 翌朝の外出自体を避ける のがベストです。
■⑤ 車は“冬モード”にしておく
翌朝動かす可能性がある人は要チェック。
- ガソリン満タン
- ウォッシャー液(凍らないタイプ)
- フロントガラスのカバー
- タイヤ(冬用か確認)
- 雪下ろしブラシの準備
- チェーンの確認(取付の練習も)
車は大雪に弱い乗り物であることを前提に準備する。
■⑥ 家の“凍結対策”を前日に済ませる
大雪+寒波の日は水道凍結が起きやすいです。
- 水を少し流して寝る
- 屋外の水道にタオル・カバー
- 風呂に水を溜めておく(断水対策)
- 給湯器の冷え対策
凍結は“朝起きたら終わってる”災害なので前日準備が命。
■⑦ 子どもの学校・送迎の情報を確認する
大雪の日は 夕方の送迎が最大の危険時間 です。
- 学校のメール通知
- 休校情報
- 部活動の中止
- 送迎ルートの危険箇所
明日の予定を早めに知っておくことがポイントです。
■⑧ 家のまわりの危険を“今日”のうちに取り除く
大雪前にやっておくと翌日安全になります。
- 落雪しそうな場所の確認
- 車の周りを整理
- 転倒しそうな段差の雪掃除
- ベランダ・窓を閉めて固定
- 飛びやすい物を片付ける
大雪は単なる雪の問題ではなく 家の安全の問題 です。
■⑨ 服装・持ち物を“冬の災害仕様”にして準備
翌日に外出の可能性があるなら、前日からセットしておく。
- 防寒インナー
- 厚手の靴下
- カイロ
- 手袋
- 防滑靴(スパイク長靴など)
- 傘・防水手袋
- モバイルバッテリー
- 非常食(通勤カバンへ)
“朝バタつく”と危険判断が遅れるため、前日準備が安全。
■⑩ 大雪の時こそ“動かない勇気”が命を守る
大雪の日の事故は
「なんとかなる」 と外出した時に起こります。
- 車の立ち往生
- スリップ
- 転倒
- 電車の運休で帰宅困難
- 強風による事故
- 低体温
動かない選択をするだけで、ほとんどのトラブルは回避できます。
■まとめ|大雪前日は“準備した人だけが翌日安全”
大雪は天気の問題ではなく、
生活の安全が左右される“災害” です。
前日にどれだけ準備したかで、
翌日の危険度はまったく違うものになります。
結論:
防災士として、大雪予報が出たら「前日準備」が命と生活を守る最強の防災だと断言します。
備える人ほど、大雪の日を安全に乗り切れます。

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