【防災士が解説】明日“大雪”のときにやるべき⑤|前日のうちに“雪に弱い家の場所”をチェックしておく

大雪予報が出たとき、家の中で最もトラブルが起きやすいのは
「雪の重み・凍結・風」 が影響しやすい“弱いポイント”です。

前日のうちにそこを確認しておくだけで、
家の被害・水道トラブル・停電時の危険を大幅に減らせます。


■① ベランダ・雨どいの詰まりを確認

大雪の日は、屋根や雨どいが詰まっていると

  • 雨どいが折れる
  • 雪解け水が逆流
  • ベランダ排水口が凍り水たまりになる
  • 室内の浸水につながることも

前日のうちに 落ち葉やゴミを軽く掃除 しておくとトラブルを回避できます。


■② カーポートは“雪に弱い”構造が多い

福岡などの地域では、
雪の重みに耐えられないカーポートが割と多いです。

  • 接続部分が折れる
  • 柱が曲がる
  • 車の屋根に落ちる

前日のうちに、

  • 下に置いている物を避難
  • 車をカーポートから出す検討
  • 周囲の雪が落ちそうな場所を確認

これだけで大きな被害を防げます。


■③ エアコン室外機は“雪に埋もれる”と停止する

大雪時によくあるトラブルが、

  • 室外機が雪で埋まる
  • 風が当たらない
  • 氷が詰まり運転停止

室外機のまわりの雪を前日のうちに簡単にどけたり、
転倒防止のために周りを整理しておくと安心です。


■④ 北風を受ける窓・玄関は特に冷え込みやすい

翌日の凍結は、家の“冷え込み具合”で決まります。

北風が直接当たる場所は、

  • 窓の結露 → 翌朝凍結
  • 室内の温度低下
  • ドアの凍り付きを誘発

前日に
カーテンの閉鎖+すき間テープ+玄関マット
をセットしておくと、翌朝の凍結を軽減できます。


■⑤ 水回りは“凍結しやすい場所”を把握しておく

冬のトラブルで最も多いのが、
水道管・蛇口の凍結 です。

特に危ないのは:

  • 屋外にむき出しの水道管
  • 北側の給湯器周り
  • 風が吹き込む洗面所
  • 夜中に冷え込むトイレ

前日のうちにできることは、

  • 保温材・タオルを軽く巻く
  • 少量だけ水を出しておく準備
  • 給湯器の凍結防止ヒーターの確認

「うちはどこが冷えやすいか」を知っておくだけで、翌朝の破裂事故を大きく減らせます。


■⑥ 倒れそうな物・飛びそうな物を整理

大雪の日は意外と“強風”がセットになることがあります。

  • 植木鉢
  • 自転車
  • 物干し
  • ベランダの物

これらが倒れると、
雪+風で凍りつき、翌朝の事故につながります。

前日のうちに屋内へ避難しておくのが安全です。


■⑦ 夜中の冷え込みが強い日は“ベランダの凍結”が危険

ベランダの床は、濡れたまま夜を迎えると

  • 翌朝ツルツル
  • 洗濯物を干そうとして転倒
  • ドア付近が凍結し開かない

前日に水をしっかり切り、
マットを敷いておくと安全です。


■⑧ 玄関前の階段・スロープは前夜に点検

冬の怪我の多くは家の玄関で起こります。

  • 階段の段差
  • スロープの勾配
  • 手すりの状態
  • 濡れている場所

前日のうちに拭き取り・マット設置をしておくと、翌朝の凍結を防げます。


■⑨ 屋根からの落雪ポイントを把握する

大雪の翌日は、

  • 屋根の雪が一気に落ちる
  • 軒先が崩れる
  • 人・車に直撃する事故

が起こりやすいです。

特に子どもの通る動線は、前日に必ずチェックしておきましょう。


■⑩ “雪で弱い場所”を知っておくことが最強の防災

家の中・外周りで、
どこが雪に弱いか を把握しておくだけで、
被害と事故は大幅に減らせます。

  • 水回り
  • 玄関
  • ベランダ
  • カーポート
  • 風の当たる窓
  • 落雪ポイント

前日にできる対策は多くありませんが、
“ちょっとした確認”だけで命と家を守れます。


■最後に防災士としての意見

大雪は「当日ではなく前日」の行動が生死を分けます。
家の弱点を知っておくことは、誰でもできる“最強の防災”です。

あなたの行動が家族の安全につながります。

ぜひ今日から、前日準備の習慣を作ってください。

コメント

タイトルとURLをコピーしました