災害時、赤ちゃんが眠れないと、
ぐずり・泣き・食事拒否・体調不良が一気に増えます。
私は【元消防職員・防災士】として避難所運営に携わってきましたが、
赤ちゃんの睡眠環境が整っている家庭ほど、避難生活のストレスが圧倒的に少なかったことを強く感じています。
💡 なぜ“睡眠環境”は防災の最優先事項なのか
1️⃣ 赤ちゃんは刺激に弱い（光・音・温度）
避難所の大きな音・明かり・人の気配で眠れなくなりやすい。
2️⃣ 睡眠不足は免疫力低下につながる
赤ちゃんの体調不良は感染症リスクを高める。
3️⃣ 親の負担も急増する
赤ちゃんが眠れない＝親の疲労 → 判断力も低下し危険。
👉 赤ちゃんの睡眠環境を守ることは、
家族全員の安全を守ることです。
✅ 防災士がすすめる“赤ちゃんの避難・睡眠セット”
■ 小さな遮音・遮光アイテム
- 授乳ケープ（仕切り代わりに使える）
- 大判バスタオル
- 小さめの毛布
- 折りたたみ式の簡易ベッド
- アイマスク（使える月齢なら）
※避難所では「光」と「音」が最大の敵。
■ 赤ちゃんが落ち着きやすいアイテム
- いつものブランケット
- お気に入りのタオル
- 匂いがついた小物（安心材料になる）
- 絵本・音のしないおもちゃ
- 抱っこ紐（揺れで落ち着く）
👉 “普段使っているもの”を持つだけで安心度が激変します。
■ 寒暖対策
- 室温調整できない避難所では温度差が激しい
- 赤ちゃんは寒さにも暑さにも弱い
- 体温調整しやすい服を数枚用意
例：
- 冬 → 肌着＋カーディガン＋薄いブランケット
- 夏 → 通気性のよいガーゼケット
⚠️ 避難所でよくあった“困りごと”
- 赤ちゃんの泣き声が周囲に気を遣う
- 明かりが消せない体育館で眠れない
- 床が硬くて寝返りできず泣く
- 乳児が泣き続けて、母親が極度の疲労に
💡 対策は「パーテーションの確保＋赤ちゃんスペース作り」。
段ボールや布でも簡単に“個室状の空間”が作れます。
🌍 被災地の実例
避難所に“赤ちゃん専用区画”が作られた場所では、
乳児の泣き声が減り、親も休めてトラブルも激減。
一方、区画がない避難所では、
赤ちゃんが泣き続けて母子ともに疲弊するケースが多発しました。
睡眠環境が整うだけで、避難生活の質が大きく変わるのです。
💬 防災士からのメッセージ
赤ちゃんにとって、睡眠は「成長の時間」であり「免疫の回復時間」です。
そして災害時は、大人以上に睡眠の質が重要です。
赤ちゃんがよく眠れる環境を作ることは、
災害時の最大のケアといっても過言ではありません。
🔋 まとめ：赤ちゃんの睡眠を守る＝家族を守る防災
- 光・音を防ぐ工夫が必須
- いつもの毛布・タオル・匂い付きグッズを持つ
- 簡易ベッド・バスタオルで“個室空間”を作る
- 親の休息も同じくらい重要
赤ちゃんが安心して眠れることは、
家族の心の余裕を守り、避難生活の質を劇的に高めます。
【元消防職員・防災士】として、
私は“赤ちゃんの睡眠環境こそ、家庭防災の最重要ポイント”だと伝えたいです。
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