【防災士が解説】冬の“雪おろし×移住者”が危険な理由｜慣れない雪国生活で命を守るためのポイント

近年、地方移住・二拠点生活の増加により
「雪国へ移住した人の雪おろし事故」 が急増しています。

雪国の人にとって当たり前の行動でも、
移住者にとっては“命に関わる危険な作業”になることが多く、
正しい知識がないまま作業して事故につながるケースが後を絶ちません。

ここでは、移住者が冬の災害から身を守るために
必ず知っておきたい実践ポイントをまとめます。

■① 雪国の屋根の仕組みを知らずに危険な場所へ上がる

移住者の雪おろし事故の多くが
「屋根構造を知らない」ことによる転落・踏み抜き。

地元の人は経験で危険を避けますが、
移住者は知識がない状態で作業してしまい事故につながります。

移住前の生活では「雪は軽い」というイメージがありますが、
実際は水を含んだ雪は 1立方メートルで最大500kg以上。

“雪は重い”という感覚を持つことが命を守ります。

移住者が特に知らないのが 落雪の危険性。

雪が落ちる場所に立って作業することは、非常に危険です。

雪国には昔からの生活知があります。

移住者はこうした暗黙知がないため、事故リスクが大きくなります。

移住者は“雪下ろし＝屋根に上るもの”と考えがちですが、
実際は命を守るために 屋根に上らない仕組み を作るのが安全。

例えば：

地域の工務店がアドバイスしてくれることも多いです。

雪国の人は、移住者の危険をすぐ察知します。

しかし移住者は遠慮して相談せず、
無理な作業をして事故につながるケースが少なくありません。

こうした相談は全く恥ずかしいことではありません。
むしろ相談した方が“雪国では普通の安全行動”です。

特に危険なのは：

命を守るには、家族全員で雪対策の知識を共有することが大切です。

町内会や自主防災組織には、
除雪支援の仕組みがある地域も多いです。

移住者は地域に早く馴染み、
安全な冬を過ごすためにもこのネットワークを活用することが重要です。

移住者は雪国の危険を体感したことがないため、
事故率が高くなるのは当然です。

これらを徹底するだけで、冬の事故リスクは大幅に減らせます。

結論：
移住者こそ「無理をせず、学び、頼る」ことが冬の防災の最重要ポイント。

防災士として、雪国での生活を安全に楽しむために、
地域の知恵を借りながら“命を守る雪対策”をぜひ実践してください。