大雪や寒波は、地震や台風と違い“必ず毎年やってくる災害”です。
しかし多くの人は「いつもの冬だから大丈夫」と油断してしまい、
転倒・交通事故・停電・孤立といった二次災害につながっていきます。
私は【元消防職員・防災士】として冬季災害の現場にも携わってきましたが、
雪対策は「事前の5つの準備」でほぼ防げる」
これが現場で得た確信です。
💡 冬の災害は“ゆっくり来て、急に危険になる”
- 路面凍結 → 転倒・追突事故
- 電線凍結 → 停電
- 積雪 → 車や家が孤立
- 水道凍結 → 断水
- 暖房故障 → 低体温症
大雪は“地味なのに最強クラスの生活破壊力”を持っています。
✅ 防災士がすすめる「冬の雪対策5選」
■ ① 路面凍結に備える(転倒・事故を防ぐ)
- 滑りにくい靴
- 靴底用の滑り止めアイゼン
- 軽自動車・普通車はスタッドレスタイヤ
- 車の解氷スプレー
- 早朝・日陰・橋の上は“必ず危険”と考える
💡 転倒は骨折・長期入院につながり、冬の最大リスク。
■ ② 停電に備える
- 電気不要の暖房(石油・カセットガス)
- LEDランタン
- モバイルバッテリー
- 毛布・寝袋
停電中にエアコンと電気ストーブは使えません。
“電気なしで暖を取れる装備”が命を守ります。
■ ③ 水道凍結(断水)に備える
- 夜に少量の水を流しておく
- 水道管にタオルを巻く
- 外の蛇口はカバーする
- 生活用水をポリタンクで確保
💡 凍結→破裂→長期断水は、毎年どこかで発生しています。
■ ④ 車の雪害対策
- スコップ
- 牽引ロープ
- 毛布
- 携帯トイレ
- カイロ
- 1日分の飲水・食料
雪で車が立ち往生すると、
低体温・一酸化炭素中毒の危険が一気に高まります。
■ ⑤ 家の“雪害に強い”準備
- 屋根雪の落下に注意
- ベランダに雪をためない
- 玄関前の雪かきをこまめに
- カーポートの積雪チェック
- 非常用燃料(灯油・ガス缶)の確保
雪の重みで屋根やカーポートが壊れる事故は非常に多いです。
⚠️ 冬の災害でよくある失敗例
- 「まだ大丈夫」で備えず、凍結した道路で転倒
- スタッドレスを履かず外出して事故
- 停電で暖房が止まり、室内でも低体温症
- 車内で暖房のためにエンジン→排ガス逆流→中毒
👉 冬の災害は 「甘く見た人だけが危険になる」 という特徴があります。
🌍 被災地の実例
大雪の際、
高齢者が転倒し骨折 → 孤立した家で介助できず悪化
車が動かず数百台が立ち往生 → 10時間以上車中滞在
暖房停止 → 体温低下・救急搬送
どれも「事前の冬対策」で避けられたケースです。
💬 防災士からのメッセージ
冬の災害は、
“準備すれば避けられる災害”の代表格です。
- 転ばないための準備
- 車を動かすための準備
- 家を温かく保つ準備
これを整えるだけで、
冬の危険はほとんど消えます。
あなた自身も、家族も、地域も、
冬の災害から守れる力がつきます。
🔋 まとめ:雪対策は“命を守る冬の防災”
- 凍結路は必ず滑る前提で歩く
- 停電時の暖房を確保
- 水道凍結を防ぐ準備
- 車に冬用装備を入れる
- 家の積雪対策も必須
雪は静かに、確実に、人の生活を奪います。
だからこそ“静かな防災”が鍵になります。
【元消防職員・防災士】として、
私は“冬の防災ができる家庭は、一年中強い”と伝えたいです。
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