【防災士が解説】防災×軽自動車の燃料|「軽自動車は軽油?」の誤解が生む重大トラブル

災害時に必ず起こるトラブルの1つが 「誤給油」
特に多いのが 「軽自動車=軽油?」という勘違い です。

防災士として断言します。


■① 結論:軽自動車は“軽油ではありません”

軽自動車の燃料は ガソリン(レギュラー) です。
軽油を入れると、ほぼ確実に故障します。

  • エンジン停止
  • 白煙発生
  • 最悪、修理費数十万円

この誤解が災害時に多発します。


■② なぜ“軽自動車=軽油”と間違うのか?

理由はとてもシンプルです。

  • 名前が「軽」
  • 軽油の「軽」
  • なんとなく同じイメージ

この連想による誤給油が本当に多いのです。

災害時、給油所が混み合うと急いでしまい、
誤って軽油を入れる人が一気に増えます。


■③ 軽自動車に軽油を入れたら何が起きる?

すぐに異常が現れます。

  • エンジンがかからない
  • 振動が大きくなる
  • 加速しない
  • 白煙が出る
  • 走行不能になる

ディーラー・整備工場で燃料ライン洗浄が必要
→ 数万〜20万円以上の修理費のケースもあります。


■④ そもそも軽油はどんな燃料?

軽油は「ディーゼルエンジン」専用燃料。

  • トラック
  • バス
  • 一部のSUV
  • 商用車

これらは軽油で動きますが、
軽自動車は ガソリンエンジン のため使用不可。


■⑤ 災害時に誤給油が増える理由

災害時は以下の条件が重なりやすい:

  • ガソリンスタンドが長蛇の列
  • 店員が不在のセルフ式
  • 焦り・疲労・夜間
  • 家族が代わりに給油

こうした状況で、
“名前の勘違い”だけで故障する事故が本当に多いです。


■⑥ 車の燃料を家族で共有しておく

災害時は子どもや配偶者が代わりに給油する可能性もあります。

  • 「この車はレギュラーガソリン」
  • 「軽油は絶対に入れない」

家族全員で共有しておくことが防災になります。


■⑦ もし誤って軽油を入れたら?

以下を必ず守ってください。

  1. 絶対にエンジンをかけない(被害が拡大)
  2. スタンドに報告
  3. ロードサービスを呼ぶ
  4. 整備工場で燃料ライン洗浄

エンジンを回すと修理代が一気に跳ね上がります。


■⑧ 防災視点で知っておくべき“燃料の知識”

誤給油は、避難行動・帰宅・物資輸送を止める大きなリスク。

  • 家族の車の燃料を整理
  • ガソリン車・ハイブリッド車でも燃料は同じ
  • 灯油・軽油・ガソリンの違いも理解

こうした知識があるだけで、災害リスクは大きく減ります。


■まとめ|“軽自動車=軽油”は危険な誤解

災害時ほど、基本知識が命を守ります。


結論:

軽自動車はガソリンのみ。軽油を入れたら走れず、重大故障につながります。

防災士として強く伝えたいのは、
“災害時の誤給油は、そのまま避難遅れにつながる”ということ。

まずは 「軽油は軽自動車の燃料ではない」
これだけは家族全員で共有しておきましょう。

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