地震・台風・豪雨・強風──。
災害が発生すると、真っ先に止まるのが「公共交通」です。
私は【元消防職員・防災士】として被災地の交通支援にも関わってきましたが、
移動手段を失った人の混乱は大きく、二次災害につながる危険性が非常に高いと感じてきました。
公共交通の停止は「想定すべき災害」そのものです。
💡 公共交通が止まると何が起きる?
1️⃣ 帰宅困難者が大量発生
2️⃣ 駅・バスターミナルが一時的に避難所化
3️⃣ 子どもや高齢者が取り残される
4️⃣ 道路渋滞・車両滞留で救急車も遅延
5️⃣ 雨風の中で徒歩移動 → 低体温や熱中症のリスク
👉 “最初の15分の判断”が命を守るカギになります。
✅ 防災士がすすめる「公共交通停止への備え」
■ ① 帰宅困難にならないための“行動ルール”
- 災害時は 無理して帰らない
- 駅・会社・商業施設にとどまる
- 情報収集アプリを即確認
- 家族に安否連絡(短文でOK)
“移動しない”という選択が最も安全な場合が多い。
■ ② 移動が必要な場合は「徒歩ルート」を持つ
- 自宅までの徒歩ルートを地図に保存
- 橋・川沿い・地下道は避ける
- 休憩できる場所を把握
徒歩は危険だが、
安全なルートを事前に知っている家庭ほど帰宅成功率が高い。
■ ③ 非常用の“ミニ持ち物セット”
- 水500ml
- モバイルバッテリー
- 雨具(折りたたみ傘・ポンチョ)
- 携帯トイレ
- 小さなお菓子(カロリー系)
- ホイッスル
- ウェットティッシュ
※普段のバッグに“1セットだけ”入れておけば命が守れる。
■ ④ 子ども・高齢者のサポート
- 学校の避難ルールを家族で共有
- 祖父母の移動手段を確認
- 車での迎えは 渋滞と冠水で危険 になる場合が多い
💡 基本は「迎えに行かない」前提で家族の行動を決めておく。
⚠️ 公共交通停止でよくある大失敗
- “帰れるだろう”と歩いて熱中症
- 渋滞に巻き込まれ車内で長時間動けず
- 冠水した道路に入り車が故障・水没
- スマホ電池切れで家族と連絡が取れない
👉 災害時の移動は リスクの塊。
止まった時ほど「立ち止まる勇気」が必要です。
🌍 被災地の実例
大雨で電車が止まった際、
駅に留まった人は無事でしたが、
歩いて帰ろうとした人は浸水地点で動けなくなり、
救助まで数時間かかった事例があります。
“動かない”という判断が命を守る──現場で何度も見てきた事実です。
💬 防災士からのメッセージ
公共交通の停止は、
「あなたが悪いわけでも、誰も避けられない災害でもない」。
だからこそ、
事前に動きを決めておくだけで、被害は限りなくゼロにできる。
- 移動しない
- 徒歩ルートを知る
- ミニ防災セットを持つ
これだけで、あなたと家族を守れます。
🔋 まとめ:公共交通停止は“準備していれば恐くない災害”
- 停止時は無理に帰宅しない
- 家族と連絡ルールを決める
- 徒歩ルートをシミュレーション
- 普段のバッグにミニ備蓄
- 予測できる災害だからこそ、備えが効く
災害に強い人は、
“移動リスクを理解している人”です。
【元消防職員・防災士】として、
私は“交通停止を前提にした防災こそ、現実的な命の戦略”だと伝えたいです。
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