非常持ち出し袋は、
災害発生から“最初の1〜2時間”で命を守るための装備 です。
私は【元消防職員・防災士】として、
避難支援・避難所運営を経験してきましたが、
ほとんどの人が「入れすぎ」か「足りなすぎ」 のどちらかです。
本当に必要なのは、
“最低限で最大の効果を発揮する装備”だけ。
💡 非常持ち出し袋の目的は「逃げ切ること」
- 家が危険 → すぐ避難
- 夜間でも安全に移動
- 情報を得る
- 応急手当ができる
つまり、
「避難所まで行くためのセット」であり、「避難所で数日暮らすセット」ではない
という事実がとても重要です。
✅ 防災士がすすめる“本当に使える持ち出し袋”
■ ① 命を守る道具(最優先)
- 懐中電灯 or LEDヘッドライト
- ホイッスル
- モバイルバッテリー
- 予備電池
- ペットボトル水 500ml
💡 暗闇で安全を確保し、救助を呼び、情報を得る。これが目的。
■ ② 応急手当セット
- 常備薬
- 絆創膏
- ガーゼ
- テーピング
- 消毒液
- 三角巾(万能)
応急手当ができる人は、避難所でも圧倒的に困らない。
■ ③ 衛生用品
- ウェットティッシュ
- トイレットペーパー(芯を抜くと小型化)
- ビニール袋
- 生理用品
※「衛生を守れるかどうか」で災害時のストレスは変わります。
■ ④ 最低限の防寒(これは命に直結)
- アルミシート
- カイロ
- 薄いフリース
💡 冬・夜間は“寒さが最大の敵”。
■ ⑤ 貴重品
- 現金(1,000円札中心+小銭)
- 保険証のコピー
- 免許証のコピー
- 家族の連絡メモ
キャッシュレスは災害時に使えないことが多い。
■ ⑥ 情報ツール
- ラジオ
- 充電ケーブル
- メモ帳+ペン
情報があるだけで不安の半分は解消する。
■ ⑦ 子ども・高齢者用の追加セット
- アレルギー対応食品
- おむつ
- 予備の薬
- 母子手帳コピー
家族構成で“追加分”が大きく変わる。
⚠️ よくある“入れすぎの失敗例”
× 食料を大量に入れる
× 大量の水
× 厚い毛布
× 調理器具
× 分厚い防寒着
👉 重くなる=持って逃げられない。
非常持ち出し袋は「軽いほど正義」です。
理想は 男性7kg以下/女性5kg以下。
🌍 現場で実際に見たケース
- 荷物が重すぎて避難中に途中で捨てた
- ホイッスルがなく救助に気づかれなかった
- 真っ暗で瓦礫につまずきケガ
- 現金がなく自販機も店も使えず困った
- ラジオがなく情報が遮断
どれも「軽い&必要なものだけ」なら防げた事案。
💬 防災士からのメッセージ
非常持ち出し袋の目的は、
“避難できる体と装備を残すこと” です。
だから、
✔ 必要最低限
✔ すぐ背負える重さ
✔ 命を守る優先順位
この3つを守るだけで、
あなたの防災力は一気にプロ級に近づきます。
🔋 まとめ:非常持ち出し袋は“軽くて強い”が正解
- 夜間の明かり
- 情報を得るツール
- 応急手当
- 現金
- 簡易防寒
- 家族に必要な追加分
避難はスピードが命。
だからこそ、持ち出し袋は「最速で逃げるための装備」なのです。
【元消防職員・防災士】として、
私は“軽くて強い持ち出し袋こそ、家族の命を守る最強の防災”だと伝えたいです。
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