地震・台風・豪雨・土砂災害──
自宅の安全性は、家族の命を守る最後の砦です。
しかし、多くの家庭は
「なんとなく大丈夫だろう」 という“正常性バイアス”で判断しがちです。
私は【元消防職員・防災士】として、
被災地で「家の強さで生死が分かれる現実」を何度も目にしてきました。
今、住んでいる家が“本当に安全か”。
そのチェックを今日しておくことが、最大の防災です。
💡 家の安全チェックが重要な理由
- 地震で倒壊する家は「築年数」が決定的
- 台風では“飛来物”で窓ガラスが破損
- 豪雨では“立地”で浸水が決まる
- 老朽化した家は停電・断水で弱い
- 住宅が壊れると避難生活が長期化
👉 家の安全性=家族の生命線。
✅ 防災士がすすめる「家の安全チェック10項目」
■ ① 築年数
- 築30年以上は耐震基準が旧仕様
- 耐震診断を検討
- リフォーム補助金が使える場合も
“築年数チェック”は最重要ポイント。
■ ② 地盤・立地
- ハザードマップで「赤」「黄色」なら要注意
- 川沿い・低地・埋立地はリスク高
- 土砂災害警戒区域も必ず確認
立地リスクは、家の強さよりも強烈。
■ ③ 外壁・屋根の劣化
- ひび割れ
- 漆喰・コーキングの剥がれ
- 雨漏りの跡
台風や豪雨で被害が立ち上がる“最初の破損ポイント”。
■ ④ 窓ガラスの強度
- 飛散防止フィルム
- シャッター・雨戸
- 網入りガラスでは万全ではない
割れたガラスは室内を「凶器まみれ」にします。
■ ⑤ 浸水対策
- 玄関の高さ
- 排水口の詰まり
- 側溝の清掃
- 土嚢・水嚢の準備
大雨の被害は“家周りのメンテナンス”で9割防げる。
■ ⑥ ベランダ・バルコニー
- 排水が詰まってないか
- 物を置きすぎていないか
- 強風で飛ぶものはないか
ベランダは「台風時の飛来物事故の発生源」。
■ ⑦ 停電対策
- ポータブル電源
- モバイルバッテリー
- LEDランタン
- 電気に頼りすぎない暖房器具
家の災害弱点は“電気が止まると一発で露呈”します。
■ ⑧ 水道・ガスの安全確認
- 給湯器の老朽化
- 配管の劣化
- ガスメーターの位置
断水時は給湯器の劣化部からトラブルが起きやすい。
■ ⑨ 家の中の家具固定
- 大型家具はL字金具で固定
- 冷蔵庫も転倒防止
- テレビはワイヤーで固定
家具が倒れるのは“地震死の最大原因”。
■ ⑩ 家族とのルール作り
- 避難のタイミング
- 避難所の確認
- 非常持ち出し袋の位置
家の強さだけでは命は守れない。
“住んでいる人の行動”で安全が決まる。
⚠️ 安全チェックでよくある「勘違い」
× 新築だから安全
× ハザードマップを見ない
× 家具だけ固定すればOK
× 浸水は自分の地域では起きない
× ベランダは問題ない
👉 災害は「思い込みを壊す力」がある。
🌍 現場で見た“家が原因の被災例”
- 築40年の家が地震で全壊
- 側溝が詰まり1階が浸水
- ガラス破損で室内が破片だらけ
- ベランダの植木鉢が飛来し窓割れ
- 家具転倒で下敷きになり救助まで数時間
どれも事前のチェックで防げた事例。
💬 防災士からのメッセージ
あなたの家の安全性は、
「今日チェックするだけ」で大幅に向上します。
大切なのは、
自分の家を“災害の目線”で見ること。
強化が必要な箇所を知ることが、
家族の命を守る第一歩です。
🔋 まとめ:住まいの安全チェックは“家族の命を守る点検”
- 築年数
- 地盤・立地
- 屋根・外壁の劣化
- 窓ガラスの補強
- 浸水対策
- 家具固定
- 家族ルール
災害はいつ来てもおかしくない。
だからこそ、家の安全性を知ることが最大の防災です。
【元消防職員・防災士】として、
私は“住まいの安全を知ることは家族への最大のプレゼント”だと伝えたいです。
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