冬は暖房・給湯・照明が増え、電気代が最も高くなる季節。
しかも、災害時に備えるためにも 普段から電力の使い方を最適化しておくことは非常に重要です。
防災士として、
「節電=災害に強い家づくり」と捉えた
冬の電気代節約術をまとめます。
■① “節電”は防災そのもの
冬の災害で起こるトラブルはほぼ電気絡み。
- 暖房が止まって室温低下
- お湯が使えず食事・入浴困難
- スマホの充電切れ
- 停電中の暖房器具の選択ミスで事故
- 蓄電池や発電機の使い方がわからない
普段から“電気を上手に使う家”は、
災害時にも生き残る力が高い家です。
■② 暖房費を節約する最も効果の高い方法
冬の電気代の6〜7割は暖房です。
だからこそ“暖房効率アップ”が最大の節約になります。
🔥 断熱を強化(最強の節電)
- 窓にプチプチ or 段ボール
- 厚手カーテンを二重にする
- 玄関・窓の隙間にテープ
- ラグを敷いて床からの冷気を遮断
- ドアは開けっぱなしNG
★断熱を上げるだけで
暖房の電気代が30〜40%下がることがあります。
■③ エアコンは「つけっぱなしの方が安い」場面がある
エアコンは“起動時に最も電気を食う”。
✔ こまめにON/OFF → 逆に電気代が高くなる
✔ 1〜2時間で温度が下がる家 → 弱運転の継続が安い
正解はこれ👇
- 長時間使う部屋 → 20〜21℃でつけっぱなし
- 出入りが多い → 強めで一気に温めて弱運転
■④ 加湿で“体感温度+3℃”アップ
同じ20℃でも、湿度40%→60%なら
体感温度が2〜3℃上がる。
災害時にも役立つので冬は必須。
- 洗濯物の室内干し
- 湿ったタオルを干す
- やかん・鍋で蒸気(火気には注意)
- 加湿器を併用
暖房の効率が一気に良くなり、電気代が下がります。
■⑤ キッチンの電気代を“短縮調理”でカット
調理は意外と電力消費が大きい分野。
🔥 節電+防災になる調理法
- 電子レンジ調理を増やす
- 保温鍋(シャトルシェフ等)を活用
- まとめて茹でて小分け冷蔵
- 具材は小さく切る(煮えるまでが早い)
- 冷凍食品を多用(災害備蓄にもなる)
特に電子レンジは“最も省エネな加熱器具”です。
■⑥ お風呂の電気代は“熱を逃さない”が正解
給湯は暖房並みに電気代が高い。
節電ポイント
- フタを必ず閉める
- 追い焚きは最小限
- 連続して入る(温度低下を防ぐ)
- ワンシーズンだけ給湯温度を1〜2℃下げる
- 入浴は20〜30分以内
“熱の逃げ道を塞ぐ”ことで大きく節約できます。
■⑦ 電気代が爆上がりする“落とし穴”に注意
これらを放置すると冬の電気代は跳ね上がります。
❌ 窓の断熱ゼロ
❌ 古いエアコン(10年以上)
❌ サーキュレーター未使用
❌ 洗濯乾燥機を毎日フルで使う
❌ 床暖房つけっぱなし
❌ 使っていない部屋まで暖房
特に窓対策をすると
節電効果が体感レベルで変わるので最優先。
■⑧ 冬こそ“非常電源”を整えるべき理由
節電が身につくと「電力自給」が進みます。
- ポータブル電源(500Wh〜1000Wh)
- ソーラーパネル
- 予備バッテリー
- 車載インバーター
- 乾電池ストック
冬は停電が長引くだけで
暖房・調理・通信の全てが止まり命に関わります。
電気代節約=電源管理の訓練
これは防災に直結しています。
■まとめ|冬の節電は“災害に強い家づくり”の第一歩
✔ 冬の電気代の主犯は暖房
✔ 断熱を強化すると30〜40%安くなる
✔ エアコンはつけっぱなしの方が安い場面がある
✔ 加湿で体感温度を上げる
✔ 調理・給湯の無駄熱を減らす
✔ 非常電源を整えることで防災力が上がる
結論:
電気代を節約する家は、災害に強い家でもある。
防災士として、節電術は単なる節約ではなく
“家族の命を守るための冬の備え”だと強くお伝えします。

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