冬は暖房・給湯・照明が増え、電気の使用量が一年で最も多くなる季節。
そして、停電リスクも高くなる季節です。
だからこそ、家電の 「省エネモード」 を正しく使うことは
単なる節電ではなく “防災そのもの” になります。
この記事では、防災士の立場から
冬にこそ使うべき省エネモードの使い方と注意点をわかりやすくまとめます。
■① 冬の省エネは“電気の延命”=防災そのもの
冬の災害で困るのは次の3つ。
- 暖房が止まる
- 給湯が止まる
- スマホが使えない
つまり、普段から電気を使いすぎない生活は
停電時にバッテリーが持ちやすくなり、
非常電源の消費も抑えられ、命を守る行動に直結します。
■② エアコンの省エネモードは“冬こそ使う”
冬の電気代の半分以上は暖房。
エアコンの省エネ機能は非常に優秀で、
正しく使えば 電気代10〜25%カット が現実的です。
🔥 冬のおすすめ設定
- 省エネモードON
- 室温目安:20〜21℃
- 自動運転(風量を自分で弱にすると逆に非効率)
- フィルターを月1清掃(燃費に直結)
🔍 省エネモードが効果を発揮する理由
- 起動時の過剰な電力を抑える
- 室温の上げすぎを防ぐ
- コンプレッサーの無駄稼働を抑制
■③ こたつ・電気毛布も“省エネ設定”が神
こたつと電気毛布は元々燃費が良い家電。
省エネで使うコツ
- 電気毛布:弱〜中で十分(強は電力3倍)
- こたつ:弱運転+掛け布団を厚くする
- 同時使用はエアコンよりはるかに省エネ
災害時も 蓄電池・発電機で運用しやすい暖房 として優秀です。
■④ 洗濯機・冷蔵庫の省エネ機能も“冬に効く”
冬は電気使用量が増えるため、
家電の省エネモードを丁寧に使うメリットが大きくなります。
洗濯機
- 省エネコース・すすぎ1回でOK
- まとめ洗いが最強の節電
- 乾燥機は“時間短縮モード”にする
冷蔵庫
- 省エネモードON
- 庫内は8割収納で最も効率アップ
- 熱い食品を入れない(電力を大幅消費)
■⑤ 給湯器(エコモード)が“冬の節電の本命”
給湯器は暖房並みに電気を消費します。
エコモードにすると
シャワーの温度変動を抑え、湯量を制限し、15〜20%節電 が可能。
コツ
- 給湯温度を1〜2℃下げる
- 連続入浴する(追い焚きを避ける)
- 風呂フタは必ず閉める
■⑥ 電子レンジ・炊飯器は“省エネの優等生”
冬は調理でガス代・電気代が上がりやすいですが、
電子レンジと炊飯器は非常に省エネ。
- 電子レンジ:最も効率の良い加熱方法
- 炊飯器のエコ炊飯:消費電力を10〜15%節約
- 冷凍食品活用は防災備蓄にもなる
災害時にも 電子レンジ料理は時短・省電力で最強 です。
■⑦ スマホ・PCの省エネモードは“命のバッテリー”
停電中のスマホは、命綱です。
必ずONにしたい設定
- 低電力モード
- 画面の明るさを最小限
- 不要アプリOFF
- Wi-Fi ⇄ 4G/5G の自動切替OFF
バッテリーは 使う技術 が命を左右します。
■⑧ 省エネ習慣が“停電でも生き残る家族”を作る
普段の省エネ生活はそのまま
災害時の「電気を長く使う力」につながります。
- エアコンの消費を減らす
- 家の断熱力を上げる
- 調理の電気を下げる
- スマホの省電力技術になれる
これはすべて災害時の“命を守る行動”です。
■まとめ|冬の省エネは防災力アップの最短ルート
✔ 冬こそ省エネ設定の効果が最大
✔ エアコンは省エネ+20〜21℃がベスト
✔ こたつ・電気毛布は最強の節電暖房
✔ 洗濯・給湯もエコモードで大幅節電
✔ スマホの省電力は停電時の命綱
✔ 省エネ生活はそのまま災害対策になる
結論:
冬の省エネは、電気代を下げるだけでなく家族の命を守る “防災行動” である。
防災士として、
“節電=備え” を冬の生活に組み込むことを強くおすすめします。

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