冬の災害（停電・断水・寒波・大雪）が発生すると、
最も深刻になるのが 「室温の低下」 です。
特に古い家やマンションでは、
サッシの“わずかな隙間風”から体感温度が3〜5℃も下がることがあります。
暖房が使えなくなる停電時には命に関わるレベル。
今回は、防災士として「冬の隙間風対策」の実践ポイントをまとめます。
■① サッシの隙間風が危険な理由
冬の隙間風はただ寒いだけではありません。
- 室温が急低下し、低体温症のリスク
- 暖房効率が下がり、電気代が増加
- 停電時に室温が一気に10℃以下に
- 高齢者のヒートショック危険性UP
- 子どもは体温が奪われやすい
特に防災の観点では
「災害時に家を寒くしないこと」が命を守る対策 になります。
■② 隙間風を確認するチェック方法
簡単なチェックで、どこから冷気が入っているか分かります。
- ティッシュをサッシに近づけて揺れるか確認
- 手を当てて冷気を感じる場所を探す
- 夜間にスマホライトを室外から当てて光漏れを確認
- キッチンペーパーを細くして風の流れを見る
1分でできるので、全窓で必ずチェック！
■③ 100円ショップでできる“冬の隙間風対策”
実は、100均アイテムでほぼ解決できます。
✔ 隙間テープ（スポンジタイプ）
- どの家でも必須
- サッシの上下・左右に貼るだけで効果大
✔ 断熱シート（アルミ蒸着タイプ）
- 隙間からの冷気を反射
- サッシ周りに貼ると体感温度UP
✔ すきまパテ
- 古いサッシやガタつきのある窓に最適
✔ 窓用フィルム
- 見た目を保ちつつ冷気を遮断
- 結露も軽減
100均だけで暖房効率が20〜30％改善することもあります。
■④ 停電時の防寒を強化する窓対策
災害時に暖房が使えない事態を想定。
- カーテンを二重にする
- 窓とカーテンの間に毛布をかける
- 段ボールを窓全体に貼る（即効性◎）
- アルミシートで断熱
- 窓の上部から冷気が落ちてこないようバスタオルをかける
たった10分で室温低下を大幅に抑えられます。
■⑤ 隙間風が強い家の構造的な特徴
以下に当てはまる場合、対策を早めに。
- 20年以上経過したアルミサッシ
- 建て付けが悪い
- 上げ下げ窓・引き違い窓
- すでに結露が多い
- 隙間に砂埃が溜まっている
冬の防災対策は「窓の見直し」から始めるのが鉄板です。
■⑥ 隙間風が原因で起こる健康リスク
特に高齢者が危険。
- 深部体温の低下
- 夜間の血圧変動
- 心筋梗塞・脳梗塞
- 風邪や肺炎の発症リスクUP
防災士として強く言えます。
室温15℃以下は“命の危険ゾーン”です。
■⑦ 朝の冷え込みを防ぐ時短テク
朝は外気温が最も下がる時間帯。
以下を寝る前にやっておくと効果絶大です。
- カーテンの裾を窓際に密着
- サッシのロック（2段階）を必ず締める
- カーテンレールの上にタオルをかける
- 窓に段ボールを立てかける
数分の準備で朝の体感温度が大幅に変わります。
■⑧ 隙間風で暖房費が跳ね上がる理由
冷気が入ると暖房機器はフル稼働します。
- エアコンの消費電力が1.5〜2倍
- 石油ファンヒーターは灯油の使用量が激増
- 電気ストーブの効果がゼロになる
隙間風対策は
「防災 × 節電 × 家計防衛」 の一石三鳥です。
■まとめ｜冬の防災は“隙間風をなくすこと”から始まる
- 隙間風は体感温度を大きく下げる
- 高齢者は命の危険につながる
- 100均アイテムで簡単に防げる
- 停電時は窓の断熱が命を守る
- 暖房費節約にも直結
- 家族の健康管理のためにも必須対策
結論：
サッシの隙間風対策は、冬の“命を守る防災”の最優先項目です。
防災士として伝えたいのは、
「窓を制する者は冬を制する」ということ。
今日5分だけ、あなたの家の窓をチェックしてみてください。
その行動が、家族を守る一歩になります。
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