冬の寒波・暴風・雪の季節になると、
暖房をつけても 「部屋がなかなか暖まらない」 という声が増えます。
その原因の80%は “窓からの冷気侵入(コールドドラフト)”。
そこで役立つのが、
防寒カーテン(断熱カーテン)。
防災士の視点から見ても、
停電・寒波・暴風雪の時に室温保持の効果が大きく、
“冬の防災アイテムとして最優先” といえるほど重要です。
この記事では、防寒カーテンの効果・選び方・設置のコツなどを徹底解説します。
■① 防寒カーテンで室温が3〜7℃上がる理由
防寒カーテンは…
- 冷気を遮断
- 室内の暖かい空気が窓際で逃げるのを防ぐ
- コールドドラフト(冷気の下降流)をカット
することで、
部屋の“温度の落ち方”を大幅に抑えます。
特に
✔ 北側の窓
✔ ベランダの大きな窓
✔ 古いサッシ
では効果が最も高く、
“暖房効率アップ+電気代節約” にも直結します。
■② 寒波・暴風雪時に「防寒カーテンは命を守る装備」
寒波で起きやすいリスク:
- 室温が急低下 → 低体温症
- 深夜の温度低下 → 睡眠中に危険
- 停電すると暖房が使えず命に関わる
- 高齢者はヒートショックの危険性
防寒カーテンがあるだけで
“室温が下がるスピード” を大きく遅らせるため、
停電時の命のリスクを確実に減らせます。
■③ 効果の高い防寒カーテンの特徴
防災士が推奨するポイントは次の通り。
✅ 3層・4層構造
断熱層が多いほど効果が高い。
✅ 裏がアルミ加工
熱を反射し、暖かい空気を逃がさない。
✅ 床に“しっかり届く”長さ
すき間があると冷気が下から流れ込みます。
✅ 遮光タイプ
生地が厚く、断熱性が高い。
✅ 防炎マーク
火災時の安全性が高く、特に冬は必須。
■④ 取り付け方で効果が“2倍以上”変わる
防寒カーテンは取り付け方法が最も重要。
① カーテンレールの上部をふさぐ(超重要)
冷気の侵入口の8割は 上のすき間
→ クリップ式の「カバー」や断熱ボードで塞ぐ。
② 床に5〜10cm 引きずる長さがベスト
短いと冷気が流れ込む。
③ カーテンの“ひだ”を多めにする
生地の密度が上がり断熱効果UP。
■⑤ 防寒カーテン+αで最強の断熱対策
防寒カーテン単体より、次を組み合わせると効果が爆増。
✔ プラダン(窓に貼る)
✔ アルミシート(窓に貼る)
✔ サッシのすき間テープ
✔ 雨戸を閉める(吹き込み対策)
✔ 二重カーテン(レース+防寒)
これらの組み合わせは
防災士が災害現場で実際に使う“本気の断熱セット” です。
■⑥ 賃貸でもできる防寒カーテン対策
賃貸の人は穴あけ不要の方法を。
✔ つっぱり棒+防寒カーテン
✔ すき間テープ(剥がせるタイプ)
✔ プラダンは両面テープの弱粘着で固定
✔ アルミシートは切って貼るだけ
特につっぱり棒+防寒カーテンは
コスパ最強で即効性が高い。
■⑦ 防寒カーテンが必要な“危険窓ランキング”
1位:北側の窓
2位:ベランダ大窓(面積が大きい)
3位:浴室・脱衣所(ヒートショック)
4位:玄関のすりガラス
5位:古いアパートのアルミサッシ
これらは
冬の死亡事故リスク(低体温・ヒートショック)
と強く関係します。
■⑧ 停電したら真っ先に“窓の断熱強化”を
冬の停電では、
✔ 暖房ゼロ
✔ 気温0~5℃
✔ 強風の吹き込み
となり、
1時間で室温が5℃以上下がることも。
停電が起きたら、
防寒カーテンを閉める → 窓を密閉する
これが生存率を大きく左右します。
■まとめ|防寒カーテンは“冬の命を守る防災装備”
- 防寒カーテンは吹き込み・冷気侵入を大幅に防ぐ
- 室温を3〜7℃改善できる
- 寒波・停電時の体温低下を防ぐ
- 取り付け方で効果が倍以上
- 100円グッズと組み合わせると最強
- 賃貸でも簡単に断熱できる
結論:
防寒カーテンは“暖房より先に準備すべき冬の防災アイテム”。
防災士として、寒波前の「窓断熱強化」を強くおすすめします。

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