冬の災害では、
✔ 暖房が止まる
✔ 室温が急降下
✔ 体温が奪われやすい
✔ 夜間に体調が急変しやすい
という“寝ている時のリスク”が最も高くなります。
実は、
ベッド（寝床）をどう暖かくするかが、防災の重要ポイント。
防災士として、今日からできる「ベッドの防寒」と「災害時の体温確保術」をわかりやすくまとめます。
■① ベッドが冷えると危険な理由
冬のベッドが冷たいと…
- 寝つけない→睡眠の質が低下
- 低体温症のリスク上昇
- 免疫力が急低下
- 寝ている間に血圧変動が起こりやすい
- 停電時に命に関わる寒さへ
災害時は暖房の停止も想定されるため、
寝床の保温＝命の保温 と捉えるべきです。
■② ベッドの下からの“底冷え”を防ぐ
ベッドが冷える最大原因は「床の冷気」。
- ベッド下に断熱マット
- アルミ断熱シートを敷く
- すのこベッドは隙間を減らす工夫
- カーペットやラグで床を覆う
- 窓際のベッドはNG（冷気の通り道）
底冷え対策だけで体感温度が2〜5℃上がります。
■③ 布団の“正しい使い方”で温かさが倍増
布団は順番と配置が命。
- 毛布は「羽毛布団の上」が正解
- 敷きパッドは起毛タイプに
- 布団の隙間を作らない
- 足元にタオルを1枚挟むだけで保温UP
ポイント：
羽毛布団は空気をためるほど暖かい。押しつぶさないのがコツ。
■④ 湯たんぽ・カイロで“先に温める”
寝る30分前にベッドを温めると寝心地が劇的に変わります。
- 湯たんぽ（最強の自然暖房）
- 充電式湯たんぽ
- 布団内に貼るカイロ（足首が最も効果大）
- 電気敷き毛布（弱で十分）
注意：
直に肌へ当てない（低温やけど防止）。
■⑤ 寝る時の服装でベッドの暖かさは変わる
ベッドを温かくするには、体から熱を逃さない服装が重要。
- 吸湿発熱インナー（ヒートテックなど）
- フリースパジャマ
- ネックウォーマー
- 薄手の靴下（厚すぎると逆に冷える）
- 腹巻きで体幹保温
特に首・腰・足首の「3つの首」を温めると効果抜群。
■⑥ 停電時に使える“無電源のベッド保温”
災害時に暖房ゼロでも暖かく眠れる技。
- アルミシートで体を包む（熱を反射）
- ブランケットを2枚重ね
- ダウンジャケットを掛け布団代わりに
- ペットボトルにお湯→簡易湯たんぽ
- カイロを背中・お腹・腰へ
停電で暖房が止まると、
夜の体温確保が最優先です。
■⑦ 寝室全体の保温でベッドがさらに暖かくなる
ベッドの防寒は部屋の温度とセットで考えると最強。
- カーテンを二重に
- 窓に断熱テープ
- ドアの隙間をストッパーで塞ぐ
- 加湿器で湿度を保つ（体感温度UP）
- 暖房は寝る直前までON
「部屋の寒さを作らないこと」が最も効きます。
■⑧ 家族で“寝る部屋をまとめる”のも有効
冬の災害時は、
家族全員同じ部屋で寝る方法が一番暖かい。
- 暖房効率が良くなる
- 体温で部屋が温まる
- 停電時でも保温力が段違い
特に小さな子どもや高齢者の安全につながります。
■まとめ｜ベッドの防寒は“冬の防災”
✔ ベッドの防寒は命を守る行動
✔ 底冷え対策で体感温度＋5℃
✔ 布団の順番・湯たんぽで保温力UP
✔ 停電でも使える保温術が最重要
✔ 家中の防寒より“寝床の防寒”が最優先
結論：
冬の夜、最も命を守るのは「暖かいベッドづくり」。
被災地派遣で何度も寒さの危険を見てきた立場として、
ベッドを温かくする習慣は絶対に備えてほしい防災技術です。
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