冬は1年で最も火災が増える季節です。
実際、住宅火災・失火・ストーブ事故・電気火災は 12~2月に集中 します。
防災士として現場で見てきた経験から言うと、
「火事リスクが高い日」は事前に予測できます。
この記事では、
火事が起きやすい“危険な日”の特徴と、
その日の具体的な防火行動 をわかりやすく解説します。
■① 火事リスクが高い日①「空気が乾燥している日」
冬の火災原因のトップは 乾燥。
湿度40%を下回ると
木材・紙・布・埃が極端に燃えやすくなります。
特に危険なのは
- 湿度20〜30%
- 晴れの日
- 北風が吹く日
湿度が低い日は静電気が多く、
電気火花(スパーク)→可燃物に引火 の事故が増えます。
■② 火事リスクが高い日②「強風の日」
火災現場では、風が火を育てる最大の要因 です。
特に危険なのは
- 風速8m/s以上
- 外がゴーッと鳴る
- 洗濯物が強く揺れるくらいの風
強風の日は
一度ついた火が一気に広がり、
消しても消しても再燃しやすいのが特徴。
冬の「乾燥 × 強風」は最悪の組み合わせです。
■③ 火事リスクが高い日③「寒波の日」
火災件数は 寒波の日に急増 します。
理由は
- 暖房器具のフル稼働
- 加湿器の水切れ
- ストーブ周りに物が近づく
- 電気毛布・こたつの長時間利用
- ガスボンベの取り扱いミス
などが重なるため。
現場でもこの傾向は非常に強く、
「寒い日は火事の件数が2倍になる日もある」
という印象です。
■④ 火事リスクが高い日④「年末年始・休日」
統計では、
年末年始は住宅火災が増える時期 です。
理由は
- 換気不足(寒くて窓を開けない)
- 料理中の“ながら作業”
- お酒による注意力低下
- 暖房つけっぱなし
- ゴミ出しが遅れて可燃物が増える
特に
12/29〜1/3は火事が多発する傾向があります。
■⑤ 火事リスクが高い日⑤「停電 → 復旧直後」
実は盲点なのがコレ。
停電中は暖房・家電が止まりますが、
復旧直後に
- ホットカーペット
- 電気ストーブ
- こたつ
- ヒーター
が一気に再通電し、
熱が集中 → 発火 が起きるケースがあります。
可燃物が覆っていると特に危険。
■⑥ 火事リスクが高い日⑥「ストーブ・暖房の連続使用」
冬は暖房を長時間使います。
以下の状況の日は火災リスクUP。
- 石油ストーブのつけっぱなし
- こたつ布団が焦げやすい
- 電気毛布の折り曲げ・経年劣化
- エアコンフィルターが詰まる
- 延長コードのたこ足配線
「暖房 × 乾燥 × 強風」が重なる日は特に警戒。
■⑦ 火事リスクが高い日⑦「夕方〜深夜」
消防のデータでは、
火災は夕方〜深夜に集中しています。
理由は
- 料理中の不注意
- 暖房器具の連続使用
- 居眠り
- アルコール摂取
- 換気不足
- 夜間で気づきづらい
特に 22時〜2時 は火災リスクがピーク。
■⑧ 火事リスクが高い日“まとめチェックリスト”
今日が危険かどうかは、以下で判断できます。
▼火事リスク高い日のサイン
- 湿度30%以下
- 強風注意報
- 気温5℃以下
- 暖房フル稼働
- 夕方〜深夜
- 年末年始
- 停電復旧直後
どれか1つでも当てはまれば注意。
3つ以上なら 火事リスクが非常に高い日 です。
■まとめ|火事は“天気×日常行動”で予測できる
- 乾燥の日
- 強風の日
- 寒波の日
- 年末年始
- 夜間
- 停電復旧直後
この6つが重なる日は、
現場でも火災が急増します。
結論:
火災は「危険な日を知ること」で8割防げます。 乾燥・強風・寒波の日は、いつもより少しだけ慎重に。
防災士として伝えたいのは、
「火事は準備と習慣で確実に減らせる災害」ということです。
今日の行動が、家族の命を守ります。

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