災害は“いつ起きるか分からない”のではなく、“いつか必ず起きる”もの。
そのとき役に立つのが、家庭でできる 防災×DIY(自作の備え) です。
お金をかけず、今すぐ作れて、しかも効果が高い。
消防学校で指導してきた経験から見ても、DIYの備えは本当に強力です。
今日は、誰でもできる“失敗しない防災DIY”をまとめました。
■ 家の安全を高める「防災DIY」
自宅が安全であれば、家族の生存確率は大きく上がります。
● 家具の転倒防止を自作で強化
・L字金具で壁固定
・100均の滑り止めマット
・突っ張り棒2本の「ダブル固定」
→ これだけで耐震性が大幅に上がります。
● ガラス飛散防止シートを貼る
ダイソーにあるシートで十分効果あり。
地震・台風の両方に強い。
● 非常用ライトを“自動点灯”にDIY
人感センサーライトを廊下に設置するだけで、
停電時の転倒が防げる。
■ キッチンでできる「防災DIY」
災害時の“命をつなぐ”部分です。
● 3日分の水・食料スペースをDIYで確保
・棚下の空間
・余っている引き出し
・冷蔵庫横の隙間ラック
→ ちょっとした改造で立派な備蓄庫になります。
● ローリングストックの“見える化”DIY
・賞味期限シール
・補充メモ
・手書きチェック表
→ 続きやすい備蓄の仕組みが作れる。
■ 子ども・高齢者に役立つ「防災DIY」
避難しにくい家族ほど、事前準備が重要。
● 子ども用避難バッグの軽量化DIY
・重い水は500ml→330mlに変更
・ポーチでアイテムを分ける
・名前カード・連絡先カードを手作り
→ 子どもが持てる“本当に使えるバッグ”に。
● 高齢者向けの転倒防止DIY
・段差解消用スロープ(市販品+ゴムシートで補強)
・滑り止めマットで夜間トイレ動線を安全に
・手すり代わりの“置き型バー”をDIY
→ ケガのリスクが激減。
■ 自動車でできる「防災DIY」
車は“動く避難所”。
● 車載防災ボックスをDIY
・透明ケース+ガムテープ補強
・水1L
・エンジン回りの点検表
・モバイルバッテリー
→ これで車中避難にも強くなる。
● 冬の“滑り止め砂”を手作り
公園の砂をジッパー袋に入れるだけ。
雪の日の発進・停車が安定する。
■ 100均で揃う「最強DIYセット」
防災士として最も“コスパが高い”と感じるものはこちら。
・結束バンド
・ガムテープ
・軍手
・LEDライト
・カッター
・滑り止めシート
・小型工具セット
これだけで、家の耐震・転倒防止・避難準備のほとんどが作れる。
費用は 1,000〜1,500円程度。
■ まとめ:DIYは“自分で家を守れる力”
防災の本質は、
「自分の家族を自分で守れる状態にしておくこと」
です。
DIYの防災は、
・お金がかからない
・自分の家に最適化できる
・すぐに行動できる
・家族全員で取り組める
という大きなメリットがあります。
防災士としても、消防の現場経験からも、
“DIYで備えた家は本当に強い”と断言できます。
今日できるところから、1つでいいので始めてみてください。
その行動が、未来の安心につながります。

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