【防災士が解説】防災×冬×IHが停電で使えない時の備え|“電気だけ”のキッチンは危険

冬の災害で最も困るのが
「IHヒーターが停電で使えない」 という状況。

IHは便利ですが、電気が止まれば完全に調理不能。
冬は体温低下リスクが高いため、
温かい食事を確保できない=命に関わる問題になります。

防災士の立場から、
IH停電時に“どう乗り切るか・何を備えるか”をくわしく解説します。


  1. ■① IHは停電すると完全停止|復旧の目処も読めない
    1. ✔ 地震
    2. ✔ 豪雪による倒木・着雪
    3. ✔ 強風による電線トラブル
    4. ✔ 大規模停電(エリア一斉)
  2. ■② IHが使えない時に起きる冬のリスク
    1. ✔ 温かい食事が作れない
    2. ✔ お湯が沸かせず体温が上がらない
    3. ✔ 湯たんぽ・カイロ作りができない
    4. ✔ レトルト食品の湯煎ができない
    5. ✔ 乳児のミルク作りに支障
    6. ✔ 高齢者の低体温症リスク
  3. ■③ IH停電時に「必須の代替加熱器具」
    1. ✔ カセットコンロ(必須)
    2. ✔ 固形燃料+ポケットストーブ
    3. ✔ キャンプ用バーナー(屋内使用は火災注意)
    4. ✔ メスティン・鍋
    5. ✔ ポータブル電源(IHは不可)
  4. ■④ IH停電時にすぐできる“温めテクニック”
    1. ✔ 湯煎が最も安全で効率的
    2. ✔ 缶詰を直火で温める(カセットコンロ)
    3. ✔ 保温ボトルに熱湯を入れ、食材を温める
    4. ✔ 湯たんぽで“緩やか温め”
  5. ■⑤ IH停電に強い“冬の備蓄食品”
    1. ✔ レトルト食品(カレー・丼・スープ)
    2. ✔ 缶詰(肉・魚・スープ)
    3. ✔ ロングライフパン
    4. ✔ フリーズドライ食品
    5. ✔ ホットスープ粉末
  6. ■⑥ IHの家が絶対に備えるべき冬装備
  7. ■⑦ IH復旧までの“燃料節約術”
    1. ✔ 1日1回だけ加熱
    2. ✔ 余熱調理を使う
    3. ✔ お湯は多めに沸かして保温ボトルへ
  8. ■⑧ IH停電しても焦らないための“日常練習”
    1. ✔ カセットコンロで1食作ってみる
    2. ✔ 固形燃料で湯煎を試す
    3. ✔ 冬用ガスが着火するか確認
    4. ✔ レトルトを湯煎で温める練習
    5. ✔ 停電をシミュレーション
  9. ■まとめ|IH停電は命に直結する。冬こそ加熱手段の複数化を。

■① IHは停電すると完全停止|復旧の目処も読めない

IHコンロは電気100%依存。

✔ 地震

✔ 豪雪による倒木・着雪

✔ 強風による電線トラブル

✔ 大規模停電(エリア一斉)

これらが起きると IHは一切使えません。

さらに冬は
・電力使用量の急増
・雪で復旧作業が遅れる
・道路凍結で作業車が遅延
などで復旧が遅れがちです。

IHの家こそ“代替調理手段”が絶対必要です。


■② IHが使えない時に起きる冬のリスク

IHが止まると、以下の問題が一気に発生します。

✔ 温かい食事が作れない

✔ お湯が沸かせず体温が上がらない

✔ 湯たんぽ・カイロ作りができない

✔ レトルト食品の湯煎ができない

✔ 乳児のミルク作りに支障

✔ 高齢者の低体温症リスク

特に冬は 被災後の死亡原因に低体温症 が増加します。
“食べる・温める”手段を複数確保することが命を守ります。


■③ IH停電時に「必須の代替加熱器具」

防災士が最優先で準備を推奨するもの。

✔ カセットコンロ(必須)

停電時の最強装備。
※冬は「寒冷地用ガスボンベ」を必ず用意。

✔ 固形燃料+ポケットストーブ

・お湯少量
・缶詰
・レトルト食品
を温めるのに最強。

✔ キャンプ用バーナー(屋内使用は火災注意)

換気が必要。
自己責任ではあるが、災害時に役立つ。

✔ メスティン・鍋

温め・湯煎・蒸し料理ができる万能装備。

✔ ポータブル電源(IHは不可)

IHは消費電力が大きく基本使えないが、
・電気ケトルの弱モード
・小型湯沸かし器
が動く場合がある。


■④ IH停電時にすぐできる“温めテクニック”

火を使う場合・使わない場合の両方を紹介。

✔ 湯煎が最も安全で効率的

レトルト食品・パウチ食がすぐ温かくなる。

✔ 缶詰を直火で温める(カセットコンロ)

火力も調整でき扱いやすい。

✔ 保温ボトルに熱湯を入れ、食材を温める

→ ソーセージ・スープ類に使える。

✔ 湯たんぽで“緩やか温め”

ご飯・パンも柔らかくなる。
※食中毒リスクがある食品はNG。


■⑤ IH停電に強い“冬の備蓄食品”

✔ レトルト食品(カレー・丼・スープ)

→ 湯煎でOK

✔ 缶詰(肉・魚・スープ)

→ 温めてもそのままでもOK

✔ ロングライフパン

→ 電子レンジ不要で保存性抜群

✔ フリーズドライ食品

→ お湯さえあれば高栄養

✔ ホットスープ粉末

→ 体を温めるのに最強


■⑥ IHの家が絶対に備えるべき冬装備

今日から準備できる“生存セット”。

  • ✔ カセットコンロ
  • ✔ 寒冷地用ガスボンベ×12本(冬1か月分)
  • ✔ レトルト食品7~10日分
  • ✔ 湯煎用鍋
  • ✔ 固形燃料+ポケットストーブ
  • ✔ サーモスなど高性能保温ボトル
  • ✔ ホットスープ
  • ✔ 水(1人3L×3日)
  • ✔ 湯たんぽ

特に IH・オール電化の家は「火を使える道具」必須 です。


■⑦ IH復旧までの“燃料節約術”

✔ 1日1回だけ加熱

→ まとめて温めて保温容器へ。

✔ 余熱調理を使う

→ カレー・シチュー系は余熱で十分。

✔ お湯は多めに沸かして保温ボトルへ

→ 何度も火を使わず済む。


■⑧ IH停電しても焦らないための“日常練習”

非常時にいきなり使うと失敗します。
普段から…

✔ カセットコンロで1食作ってみる

✔ 固形燃料で湯煎を試す

✔ 冬用ガスが着火するか確認

✔ レトルトを湯煎で温める練習

✔ 停電をシミュレーション

“できる自信”が備えそのものです。


■まとめ|IH停電は命に直結する。冬こそ加熱手段の複数化を。

IHが停電で止まると、
冬は 体温低下・栄養不足・精神ストレス につながり、
状況によっては命に関わります。

結論:
冬のIH家庭は「火の代替手段」を必ず2つ以上備えること。
カセットコンロ+湯煎セットが最強で、備蓄食品はレトルトが最適。

防災士として、
「電気だけに頼るキッチンは冬の災害に弱い」
という現実を強くお伝えします。

今日できる対策を1つだけでも始めましょう。
それが家族の命を守る第一歩です。

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