【防災士が解説】防災×冬×唇のひび割れ|寒さ・乾燥・災害で急増する“口元トラブル”の守り方

冬になると急増するのが 唇のひび割れ
特に災害(停電・断水・避難所)と重なると、
環境が悪化して短時間で “痛いレベルの亀裂” に進行します。

今回は、防災士の視点から
冬災害時の唇のひび割れ対策と備蓄のコツ を解説します。


■① 冬に唇がひび割れる最大の理由

唇の皮膚は
✔ 皮脂腺ゼロ
✔ 汗腺ゼロ
✔ 角質が薄い
ため、体の中でも最も乾燥しやすい部位です。

冬災害で
● 湿度20〜30%
● 暖房なし
● 乾燥した避難所
● 水が使えない
● マスクでこすれる
これが重なると、
わずか数時間でバリバリに割れることがあります。


■② 唇のひび割れを悪化させるNG行動

災害時は普段より “間違ったケア” をしがち。

絶対にやってはいけないのはコレ↓

❌ 唇を舐める
→ 一瞬うるおうが、蒸発してさらに乾燥

❌ 皮をむく
→ 出血し、感染リスクUP

❌ マスクのこすれ放置
→ 摩擦で亀裂悪化

❌ 熱い飲み物を直後に外気に当てる
→ 急激な温度差で乾燥

この4つは避難所でも非常に多い行動パターンです。


■③ 災害時の最強の唇保湿は「ワセリン」

水が使えない環境では
ワセリン系の保湿剤一択 です。

✔ 水がなくても使える
✔ バリアを作って乾燥を防ぐ
✔ 数時間効果が持続
✔ 1家に1本で家族全員使える

おすすめ:
● 白色ワセリン
● ベビーワセリン
● リップ専用ワセリン

※ 無香料・無着色が災害時には最適。


■④ 避難所でできる“ひび割れ防止テクニック”

避難所は乾燥と粉塵が多く、唇が非常に荒れやすい環境です。

すぐにできる対策↓

✔ リップはこまめに重ね塗り(1日5〜6回)
✔ 就寝前は厚めに塗って“唇パック”
✔ マスクはやわらかい素材を選ぶ
✔ 寝る位置を換気口や入口から離す

特に 寝る前のワセリン厚塗り は効果絶大。


■⑤ 唇を守るための冬用備蓄アイテム

非常袋に必ず入れてほしい“唇ケアセット”はこちら。

✔ ワセリン or リップクリーム
✔ マスク(肌に優しい素材)
✔ ベビー用おしりふき
✔ 使い捨てコップ(衛生管理)
✔ 小さめタオル(口元の保温)
✔ 飲料水500ml

冬災害で唇が荒れる最大の原因のひとつは
水分不足(水を飲まないこと) です。


■⑥ 唇のひび割れは「水分不足」でも悪化する

寒い時期ほど、水を飲む量が減ります。

しかし体は
✔ 呼吸
✔ 会話
✔ 暖房
で意外と水分を失っています。

水を飲まないと
→ 唇の乾燥
→ ひび割れ
→ 出血
→ 細菌感染

という流れになりやすく、
“痛みで食事がとれない” ケースもあります。


■⑦ 子ども・高齢者は唇トラブルのリスクが高い

避難所で特にひび割れが悪化しやすいのは
✔ 子ども
✔ 高齢者
✔ アトピー持ち
✔ 脱水気味の人

唇の皮膚が薄く、保湿力も低いため
数時間でバリバリに割れることがあります。

家族全員に“リップの配布”は非常に効果的です。


■⑧ 停電中の室内でも唇は激しく乾燥する

停電で暖房なし → 室温が下がると
湿度はさらに低下します。

その結果、
✔ 朝起きたら唇が割れて血が出る
✔ マスクとの摩擦で裂ける
✔ 笑っただけで口角が切れる
こんなトラブルが発生します。

冬の停電対策=唇のケアも必須です。


■まとめ|唇のひび割れ対策は“冬災害の基本ケア”

唇のひび割れは、
放置すると痛み・出血・感染につながり
避難生活のストレスを一気に悪化させます。

結論:
冬の災害では「ワセリン+こまめな保湿+水分補給」が最強。

防災士として避難所の現場を見てきましたが、
唇のひび割れを放置して苦しむ人は非常に多いです。
たった1本のリップケア用品が、
避難生活の快適さを大きく変えます。

今日できる準備
✔ リップクリームを非常袋に追加
✔ 寝る前のワセリン習慣
✔ 冬の水分補給を意識
✔ 家族全員の唇ケアセットを作る

唇を守ることは、
冬災害のストレスと体調不良を防ぐ大切な防災です。

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