災害が起きると、
「何を食べたらいいのか…」
「食欲がわかない…」
という声が非常に多くなります。
元消防職員・防災士として被災地で活動してきた経験から、
“被災時に実際に求められた食べ物”だけ をまとめました。
非常時こそ、
体と心が温まる“食”が重要です。
■ ① 温かい味噌汁
被災地で圧倒的に求められる一杯。
塩分・水分が同時にとれ、体も心も落ち着く。
■ ② おにぎり(塩・昆布・梅)
どんな状態でも食べやすく、持ち歩きもできる。
子ども〜高齢者まで安心の定番。
■ ③ カップ麺(特にうどん)
被災時は、
「油っぽいものより、うどんが食べたい」
という声が多い。体に優しい。
■ ④ あたたかい白ごはん
避難所に炊き出しが来たとき、一番喜ばれる食事。
シンプルだが、心を満たす。
■ ⑤ バナナ・ゼリー・ヨーグルト
・噛む力が弱い子ども
・食欲がない高齢者
でも食べられる万能食。
■ ⑥ 缶詰(サバ・焼き鳥・みかん)
開けたらすぐ食べられる安心感は大きい。
特に “みかん缶” は精神的な癒しとして人気。
■ ⑦ パン(ロールパン・食パン)
腹持ちがよく、調理不要。
子どもが食べてくれる安心感がある。
■ ⑧ 鍋物(汁物系)
味噌汁、豚汁、野菜スープなど。
温かい汁物は、避難所のストレスを大幅に軽減する。
■ ⑨ ホット飲料(お茶・ココア・カフェオレ)
災害時は冷えとの戦い。
温かい飲み物は体温維持に最適。
■ ⑩ 甘いもの(チョコ・カロリーメイトなど)
疲労・不安でエネルギーが低下しがちな避難生活。
甘いものは“即効性のある心の栄養”。
■ 被災者の声から分かった「本当に求められる食」
被災地で一番多く聞くのは、
「温かいものが食べたい」 という声です。
冷たい非常食は栄養的には十分でも、
・寒さ
・ストレス
・不安
の中では心が持ちません。
たった1杯の味噌汁や、温かい白米が、
涙が出るほど嬉しい瞬間があります。
■ 今日できる備え:家に“あたたかい食の準備”を
● カセットコンロ
● ボンベ3〜6本
● レトルトご飯
● フリーズドライ味噌汁
● 鍋キューブ
● カップうどん
これらが家にあるだけで、
避難所でも自宅でも“あたたかいごはん”が作れます。
■ まとめ:被災時に必要なのは「気持ちが温まる食事」
災害時は、
・心の余裕
・体力
・免疫力
が大きく低下します。
そんなとき、
美味しくて温かい食事は何よりの救いです。
非常食の用意はもちろん、
“あたたかいものを作れる環境” を整えておくことで、
家族の安心は格段に向上します。

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