冬の車内は、エンジンを切ると一気に気温が下がり、
わずか15〜20分で低体温症レベルの寒さになることがあります。
特に
✔ 停電で車に逃げ込んだとき
✔ 渋滞・立ち往生
✔ 送迎中の早朝・深夜
✔ 暖房が壊れたとき
車内防寒は「命を守る冬の防災スキル」。
防災士として、家庭でできる対策をまとめました。
■① 車内が寒くなりやすい理由
車は“金属の箱”。
外気温に影響されやすく、断熱性能は家より低いです。
- 外気温0℃ → 車内は20分で5℃前後
- 車の床・壁が冷えやすい
- 足元から熱が奪われる
- 結露で湿気→さらに冷える
寒さに油断すると、思わぬ体力消耗や低体温症につながります。
■② エンジンを切った直後にやるべき防寒
暖かさが残っている最初の1分が勝負。
✔ 窓をサンシェードで完全に塞ぐ
✔ ブランケットをすぐかける
✔ 上着のジッパーを閉じる
✔ 足元にカイロを入れる
✔ 首元をマフラーで覆う
車内の熱を逃がさないことが最優先です。
■③ 効果抜群!車内防寒アイテム(常備推奨)
● ブランケット(1人1枚)
特に“アルミシート+毛布”の重ね技が最強。
● 使い捨てカイロ
貼るカイロ・靴用カイロは必須。
● ダウンジャケット
車に1枚入れておくと安心。
● ネックウォーマー・手袋・靴下
体温の半分は「首・手・足」から逃げます。
● 湯たんぽ or 電気不要のポータブル湯たんぽ
停電・暖房故障時の命綱。
● サンシェード(前後・側面)
熱を逃さない&外気の冷気を遮断。
■④ 立ち往生に備える防寒テクニック
立ち往生で多いのが
「暖房の使いすぎでガソリン切れ」。
そのため、以下が基本ルール。
✔ 暖房は“15分ON → 30分OFF”で節約
✔ 窓を少し開け、CO中毒を予防
✔ 深雪時は排気口を雪から掘り出す
✔ シートヒーターは短時間利用
ガソリンは冬は常に“半分以上”が命を守る鉄則。
■⑤ 車内での低体温症のサイン
以下の症状は危険信号です。
- 手足のしびれ
- 歯のガチガチ鳴り
- 思考が鈍い
- 異常な眠気
- 言動が遅くなる
→ これらが出たら 暖房再ON・カイロ追加・飲み物補給 が必要。
■⑥ 子ども・高齢者が一緒の場合の注意
特に冷えに弱いため、優先して暖めます。
✔ 子どもの足元に毛布
✔ 高齢者にはカイロ+首回りを保温
✔ 水分はこまめに(冬は脱水しやすい)
✔ チョコや羊羹でエネルギー補給
大人と同じ寒さでも“体が耐えられない”ことが多いです。
■⑦ 車内防寒のための事前準備
家に常備しておくべき車用セット
- ブランケット2〜3枚
- 使い捨てカイロ10個
- モバイルバッテリー
- ライト
- 予備靴下
- おにぎり系の非常食
- 水(500ml×数本)
- サンシェード
→ 車のトランクに「冬の防災袋」を作るのが最適。
■⑧ 車内で絶対にやってはいけない危険行為
❌ 完全密閉でエンジンかけっぱなし
→ CO中毒で毎年死亡事故あり
❌ 排気口が雪に埋まったまま暖房
→ 車内に排ガスが逆流
❌ カセットストーブの使用
→ 火災・一酸化炭素中毒の原因
❌ エンジンのアイドリングしすぎ
→ ガス欠&凍死事故のリスク
安全性が最優先です。
■まとめ|車内防寒は“冬の命を守る技術”
冬の車は、
「数十分で危険温度に下がる空間」。
だからこそ
✔ ブランケット・サンシェード
✔ カイロ・ネックウォーマー
✔ ガソリン半分ルール
✔ 排気口の確認
これを徹底するだけで命を守れます。
結論:
車内の防寒は “準備が9割”。 備えた車だけが冬の災害に強くなる。
防災士として強くおすすめします。
必要なら、
「車中泊用の防災セット完全版」 も作りますね。

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