福岡県は2025年11月17〜23日の患者数が
1医療機関あたり32.7人となり、警報基準(30人)を超えたため
インフルエンザ警報を発表しました。
昨季より“3週早い”発表で、
すでに 小中高校の学級閉鎖が424施設 に達し、
地域では感染が急拡大しています。
冬のインフルエンザは、
● 乾燥
● 気温低下
● 免疫力低下
が同時に進むため、災害レベルで「家庭の健康」を脅かします。
ここでは、防災士として
家庭・学校・職場が今すぐできる“現実的な備え”をまとめます。
■① 福岡県で何が起きている?(最新状況)
報告された患者数(1医療機関あたり)
- 北九州地区:41.85人(最も多い)
- 福岡地区:34.21人
- 筑後地区:23人
- 筑豊地区:15.78人
特に 北九州市・福岡市の都市部が急増。
加えて、
✔ 小中高校の学級閉鎖・学年閉鎖・休校:424施設
✔ 子ども間で感染が拡大
✔ コロナ患者は横ばい(0.64人)
教育現場と家庭の両方で、警戒が必要です。
■② 学級閉鎖が増える理由(冬の“感染爆発条件”)
冬はインフルが拡大しやすい条件が揃っています。
●① 乾燥(湿度30%以下)
ウイルスが長時間空中に漂う。
●② 密閉された空間
教室・学習塾・部活動など。
●③ マスクが外れがち
給食・体育・部活が感染の起点になることも。
●④ 免疫力の低下
睡眠時間が減り、冷えによる体力低下が増える季節。
■③ すぐできる家庭の予防策
家庭の防災=「家族の健康を守ること」です。
✔ 加湿器で 湿度45〜60% を維持
✔ 外出後の“手洗い+うがい”
✔ 部屋の換気(1時間に1回)
✔ 睡眠時間の確保
✔ マスクの予備を多めに用意
✔ 学校からの連絡を常にチェック
特に加湿は インフルの感染力を半分以下に下げる効果 があるため重要。
■④ 子どもの感染を防ぐ工夫
子どもは無意識に口や目を触るため、家庭でできる習慣が大切。
✔ 手洗いを“10秒→30秒”に延長
✔ ハンカチ2枚持たせる
✔ 給食当番後の手洗い
✔ 咳エチケットの徹底
✔ 帰宅後すぐ着替える
✔ 兄弟間でもタオルを共有しない
特に兄弟間感染は“家庭内クラスター”になりやすく、
学級閉鎖の時期は注意が必要です。
■⑤ 学校・職場でできる対策
✔ 教室の換気
✔ 加湿器・空気清浄機の活用
✔ 発熱者はすぐ帰宅
✔ 会議室の密集回避
✔ 受験生は特にリスク管理を徹底
特に 受験シーズン直前の感染 は大きな影響があるため、
学校・塾の対応も重要になります。
■⑥ インフルエンザ警報中の“家庭備蓄”
感染が拡大すると、買い物が困難になります。
家庭に最低限ほしい備蓄はこれ。
✔ ポカリ・OS-1
✔ 解熱剤(カロナール系)
✔ マスク(1〜2箱)
✔ 体温計・予備電池
✔ 加湿器
✔ ティッシュ・キッチンペーパー
✔ のど飴
✔ 消毒用アルコール
特に スポーツドリンクと解熱剤は品薄になる ため早めに準備を。
■⑦ 防災士のまとめ|インフルは“冬の災害”
福岡県の最新状況は、
明らかに「冬の大流行ペース」に入っています。
まとめると…
✔ すでに警報レベル
✔ 昨季より3週早い流行
✔ 424施設が学級閉鎖
✔ 子どもを中心に感染拡大
✔ 家庭備蓄と予防がカギ
結論:
インフルエンザは“冬の災害”であり、家庭防災の一部として備えるべきもの。
防災士としての意見:
私は災害対応・避難所運営の現場でも、
感染症が避難生活を悪化させる現実 を何度も見てきました。
冬のインフル対策は、
家族の命を守る“防災行動”そのものです。
今のうちにできることを、一つずつ整えていきましょう。

コメント