冬は災害がなくても、
✔ 路面凍結で外に出られない
✔ 大雪でトイレが使えない
✔ 停電で水が流れない
✔ 夜間の寒さで外トイレが危険
…という“トイレトラブル”が多発する季節です。
災害時にもっとも困るものの一つが トイレ。
その中でも冬は 水が出ない・寒さで動けない・外出が危険 という理由で、携帯トイレの重要性が一気に上がります。
防災士として、冬こそ備えてほしい「携帯トイレの使い方・選び方・冬特有の注意点」をまとめます。
■① 冬に携帯トイレが必須な理由
冬は他の季節と比べ、トイレ問題が“深刻化”します。
- 停電で水洗トイレが使えない
- 凍結で給水管が破裂、断水が長期化
- 大雪で道路が封鎖、外出不可
- 夜間は外トイレが極度に危険（転倒・凍傷）
- 低温で「尿意が増えやすい」
特に大雪災害では
“まずトイレが使えなくなる”
という事例が全国で起きています。
■② 携帯トイレの基本構造｜どう使う？
携帯トイレは、以下のセットで構成されます。
✔ 吸水凝固剤
✔ 防臭・防漏バッグ
✔ 排便用便座カバー
✔ 廃棄用袋（ダブル袋が安全）
使い方はシンプル：
- 自宅トイレの便座に袋を広げる
- 利用後に凝固剤を入れる
- 袋をしっかり縛る
- 外袋に入れて捨てる
→ 冬は臭いが少ないので管理しやすいのもメリット。
■③ 冬に適した携帯トイレの“選び方”
冬は気温が低く凍結リスクがあるため、
通常より品質が重要です。
●① 凝固剤の量がしっかりしているもの
→ 冬は尿量が増えるため容量が大事。
●② 防臭袋が厚手タイプ（黒袋が最強）
→ 外出困難時に数日分ストックする可能性がある。
●③ 凍りにくい成分を使っているもの
→ マイナス環境で使用すると固まりにくい製品もある。
●④ 便座にフィットする大きさ
→ 厚着の状態でも使いやすい物が◎。
■④ 冬の災害時に起きる“トイレの困りごと”
冬の災害では以下のトラブルが発生します。
- 断水で水洗ができない
- 下水管の詰まり
- 停電 → ウォシュレット使用不可
- 外トイレが危険（凍結・雪）
- 避難所でトイレが長蛇の列
携帯トイレがあれば、
「行列待ち」「外の極寒トイレ」から解放されます。
■⑤ 冬の携帯トイレの使い方のコツ
●① 寒い場所では使わない
冷えた空間でトイレ利用すると、
低体温症のリスクが高まります。
→ 寝室や暖房近くで使える“簡易トイレスペース”を作る。
●② カイロをポケットに入れておく
寒さで排尿が進みにくくなるため、
身体を温めておくと快適。
●③ 寝室に1〜2回分を常備
夜間の外トイレ移動は転倒事故が多い。
●④ 雪害停電時のために10〜20回分を備蓄
1日3〜5回分 × 数日を想定。
■⑥ 避難所でも“携帯トイレがある人が強い”
避難所生活では…
- 共用トイレが混む
- 冬は外トイレが寒すぎる
- 深夜は子どもや高齢者の移動が危険
- 感染症（インフル・ノロ）リスク
携帯トイレがあれば“安心・清潔・安全”が確保できます。
■⑦ 家族構成別の冬の備え
● 子ども：小サイズの携帯トイレ、目隠しポンチョ
● 高齢者：椅子型簡易トイレ＋携帯トイレ
● 女性：ポンチョや毛布でプライバシーを確保
● 介護家庭：夜間用に多めの備蓄が必須
■⑧ 自宅に“冬用トイレスペース”を作る
おすすめ配置：
✔ 折りたたみテント
✔ 毛布
✔ カイロ
✔ 携帯トイレ数個
✔ ゴミ袋
✔ 除菌ウェット
→ 夜間の冷え込み・停電時に最強。
■まとめ｜冬は「トイレが使えない」リスクが最大化される季節
冬の災害では、
水・暖房よりも先にトイレが使えなくなる
ケースも多く、命に関わることもあります。
結論：
冬こそ、携帯トイレ10〜20回分の備蓄が必須。 特に停電・断水・大雪の時は携帯トイレが“命綱”になる。
防災士として言えるのは、
「トイレが確保できると心が折れない」
ということです。
身体の安全だけでなく、
ストレスや健康管理にも直結する重要装備。
今日からすぐ用意しておきましょう。
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