冬は、一年で最も事故が増える季節。
その理由は、「見えない危険」×「体の反応が鈍る」×「判断遅れ」 が重なるからです。
ここでは、運転・歩行・家庭内の3つの視点から
“冬の事故を確実に回避する方法”を防災士としてまとめました。
■① 冬は「事故リスクが3倍に跳ね上がる季節」
気温が低いだけで、事故の起こりやすさは大きく変化します。
- 路面凍結（ブラックアイスバーン）
- 日陰によるスリップ
- 夜間の視界不良
- 服装の厚みで動作が鈍る
- 寒さで集中力が低下
- 早朝・深夜の判断力低下
冬の事故は「技術」よりも
“季節特有の危険を理解しているかどうか” で回避が決まります。
■② 【運転】冬の事故を防ぐ10の回避術
✔ 1. 早朝・夜間は必ず“氷点下前提”で運転
見た目が濡れていても氷の可能性あり。
✔ 2. 加速より減速を優先
ブレーキは早めに、急操作は絶対NG。
✔ 3. トンネル出口は必ず“アクセルOFF”
路面が急に凍結している場所。
✔ 4. カーブ手前30mで減速
進入時の速度がすべてを決める。
✔ 5. 橋・高架は必ず徐行
路面が最速で凍る危険ゾーン。
✔ 6. 交差点は特にスリップ多発
横断歩道の白線は滑りやすい。
✔ 7. 前の車との車間距離は“通常の2倍”
冬の基本中の基本。
✔ 8. スタッドレス過信は禁物
雪道に強い＝凍結路に強いではない。
✔ 9. ワイパーは立てておく
凍結防止・視界確保につながる。
✔ 10. 霜取りはデフロスター＋暖房で安全確保
視界不良は事故の最大要因。
■③ 【歩行】歩行者・通勤者が守るべき7つの回避術
✔ 1. 靴底は「溝深め」「ゴム質柔らかめ」を選ぶ
スニーカーは最悪。
✔ 2. ポケット歩きは転倒の原因
手を自由にしてバランス確保。
✔ 3. 日陰の歩道は一日中凍結する
建物や木の影は特に危険。
✔ 4. 横断歩道の白線は氷より滑る
雪国では“危険エリア”として有名。
✔ 5. スマホ歩きは冬こそ絶対NG
判断が遅れ、滑っても反応できない。
✔ 6. 早朝・夜はライト反射素材の服を
ドライバーから見えないのが最大の危険。
✔ 7. 雪道は“ペンギン歩き”で重心を低く
転倒リスクを半減させる技術。
■④ 【家庭内】家の中で起きる“冬の事故”の回避術
✔ 1. 暖房のつけっぱなしによる火災に注意
特にストーブ周りの可燃物には厳戒。
✔ 2. 浴室の寒暖差（ヒートショック）対策
入浴前に脱衣所を暖める。
✔ 3. 転倒事故は玄関・廊下・洗面所で多発
スリップ防止マットが有効。
✔ 4. 湯たんぽ・電気毛布の低温やけど
皮膚の弱い子ども・高齢者は特に注意。
✔ 5. 停電に備えた“夜間の安全ルート”確保
暗闇での転倒が冬は増える。
✔ 6. 加湿器の置き場所に注意
結露によるカビ → 健康被害へ。
✔ 7. ガス・灯油の取り扱いミス
ポリタンク凍結・給湯器凍結は冬の典型事故。
■⑤ 家族で共有しておきたい「冬の事故ゼロ行動」
● ① 家族全員で“危険マップ”を作る
→ 家の周辺の凍結ポイントを把握。
● ② 子どもには「冬の通学ルール」を徹底
→ 走らない・道路に飛び出さない・白線で遊ばない。
● ③ 車は“冬用装備の総点検”
→ タイヤ、チェーン、ブレード、バッテリー、ウォッシャー液。
● ④「危ない」と感じたら予定を変更
→ 冬は“行かない勇気”も防災。
■まとめ｜冬の事故は“知識と準備”でほぼ防げる
冬に起きる事故の多くは、運転が下手だからでも、運が悪いからでもありません。
「冬の危険を知っていなかった」 ただそれだけで事故は起きる。
逆に言えば、
今日の内容を知っているだけで、あなたの冬の安全度は何倍も上がります。
家族全員が安心して冬を過ごせるよう、
ぜひこの「事故回避術」を日常に取り入れてください。
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