【防災士が解説】防災×冬×避難準備|“冬の避難”は夏より10倍むずかしい。その理由と必須チェックリスト

冬の災害は、
寒さ・暗さ・停電・雪・交通マヒ が重なるため、避難が遅れやすく危険性が非常に高まります。

だからこそ——
「冬専用の避難準備」 が必須です。

ここでは、防災士として
冬に必要な避難準備をわかりやすくまとめます。


■① 冬の避難準備は“早め・厚め・軽め”が鉄則

冬は避難判断が遅れると危険が急上昇します。

  • 夕方が早く暗い
  • 路面が凍る
  • 気温が一気に下がる
  • 停電すると室温が急低下
  • 車避難は立ち往生リスク

だからこそ 早めの避難準備 が命を守ります。


■② 冬の必須避難準備チェックリスト

✔ 暖を取るための装備(命に直結)

  • カイロ(貼る・持つタイプ)
  • ニット帽(熱の40%は頭から逃げる)
  • 手袋(指先の冷えは危険)
  • マフラー・ネックウォーマー
  • 防風アウター(雨も風も防ぐ)
  • ダウンジャケット
  • ブランケット/アルミ保温シート

低体温症は10℃でも起こる ため冬は特に必須。


✔ 身につける服装(“重ね着”が最強)

  • ヒートテックなどの機能性下着
  • 長袖フリース
  • ウォームパンツ(裏起毛)
  • 靴下2枚(薄手+厚手)
  • 防水ブーツ(積雪にも対応)

※ 大事なのは「外より家の中が寒いことがある」という現実。


✔ 避難バッグに追加すべき冬装備

  • カイロ10枚以上
  • 使い捨てカイロ(靴用)
  • 予備の靴下
  • 防寒手袋
  • ポンチョ(雨&防風)
  • 耳当て
  • 使い捨てマスク(乾燥対策)
  • リップクリーム(唇割れ防止)

✔ 停電対策(冬は“寒さで命に直結”)

  • モバイルバッテリー2〜3本
  • 懐中電灯+ヘッドライト
  • 電池(単3・単4)
  • 情報ラジオ
  • 充電ケーブル各種

✔ 水・食料(冬は“温かい系”を優先)

  • カップスープ
  • 粉末味噌汁
  • ホットドリンク用の粉
  • 栄養ゼリー
  • ブランケットで包んで温度低下を防ぐ

※ 冷えた食事は体温を奪い、動けなくなる原因に。


■③ 冬に“必ず持つべき”小物

  • ホッカイロ(靴用・体用)
  • ウェットティッシュ
  • ティッシュ
  • 使い捨てカイロ
  • 携帯トイレ
  • カッパ(雪でも活躍)
  • ジップロック(防水)
  • タオル(多め)
  • カップ麺+折りたたみスプーン

■④ 家族別の冬の追加準備

✔ 子ども

  • 毛布
  • カイロ(低温やけどに注意)
  • 帽子・マフラー
  • 手袋2セット
  • お気に入りのおもちゃ

✔ 高齢者

  • 薬・老眼鏡
  • カイロ
  • 膝掛け
  • 入れ歯用品

✔ 妊婦

  • 体温維持グッズ
  • ホット飲料
  • 妊娠手帳・産婦人科の情報

✔ ペット

  • 毛布
  • ペットシーツ
  • 冬用フード
  • ケージに入れる保温材

■⑤ 出発前に必ず確認する冬のポイント

✔ 気温(氷点下なら危険度UP)

✔ 積雪・路面凍結

✔ 停電状況

✔ 避難所の開設状況

✔ 玄関前・階段の凍結

✔ 車は使うべきか?(冬は徒歩が安全な場合も多い)


■⑥ 冬に避難が遅れるとどうなる?

  • 氷点下での徒歩避難が困難になる
  • 雪で方向感覚を失う
  • 道路が凍って転倒
  • 雪道で車が動かなくなる
  • 停電で屋内の寒さが急低下
  • “夜の避難”が極端に危険

迷ったら早めに避難が正解。


■⑦ 冬の避難は「時間との勝負」

避難のベストタイミングは
警戒レベル3(高齢者等避難)

理由:

  • 暗くなる前に動ける
  • 路面凍結前に出発できる
  • 寒さが本格化する前に避難完了
  • 避難所が混雑する前に入れる

■まとめ|冬の避難準備は“命を守る装備”

  • ✔ 服装は重ね着で防寒
  • ✔ カイロ・手袋・帽子は必須
  • ✔ 停電に備えてバッテリー多め
  • ✔ 温かい食事とホットドリンク
  • ✔ 夜になる前に行動

冬の災害こそ、
「早めの避難準備」と「寒さ対策」が命を守る最強の武器です。

あなたとご家族が冬でも安心して行動できるよう、
防災士として今後も全力でサポートします。

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