冬は「暗さ」と「寒さ」が同時にリスクになる季節。
特に停電や断水、雪・吹雪による視界不良などの災害が起きたとき、
“暖かさ”とともに“安心できる明かり”の備えがとても重要です。
今回は、防災士の経験から、冬の防災における「照明(ライト・ランタン)」の選び方と備え方を紹介します。
■① なぜ冬は照明の備えが一層大事か
冬の災害には、以下のように「暗さ」が命に直結する危険が伴います:
- 停電 → 室内が真っ暗/暖房・電気が使えない
- 雪・吹雪 → 外も暗く、足元が見えにくい
- 寒さで手足の動きが鈍る → 移動・避難が難しい
- テレビ・スマホの光に頼れない → 情報遮断
🔦 暗い中での足元不良、見えない障害物、凍結などは転倒や怪我、低体温症につながります。
だからこそ、「光」を確保する=安全を確保する という認識が必要です。
■② 冬用照明に必要な条件とは
冬の防災ライトには、次のような「条件」を満たすものを選ぶと安心です:
- 電池式 or 手回し/USB充電式(電源不要) oai_citation:0‡みどり安全
- LEDライト(発熱が少なく安全) oai_citation:1‡TOKYO CRAFTS
- 明るさが十分(歩行・足元確認用には200ルーメン以上が目安) oai_citation:2‡note(ノート)
- 軽量・コンパクトで携帯しやすい/ランタンとしても使える
- 予備電池または充電手段がある
■③ 懐中電灯 vs ランタン|それぞれの役割と使い分け
🔹 懐中電灯(ハンドライト・ヘッドライト)
- 移動時、足元や進行方向を照らすのに最適。
- 停電直後や暗い雪道での避難に有効。 oai_citation:3‡携帯トイレ・簡易トイレなどの防災グッズはマイレットショップ〖公式〗
- 軽く、携帯性が高く、両手を使いたければヘッドライトも便利。
🔹 ランタン(LEDランタンなど)
- 部屋・テント内など広い範囲を照らせるので、避難所・車中・寝床で便利。 oai_citation:4‡TOKYO CRAFTS
- 暖色系の光なら冷えた心を和らげ、寒冷ストレスの軽減にもつながる。
- 食事や作業、情報確認など“手元を照らす”用途に最適。
➡ 災害対策としては「懐中電灯+ランタン」の2系統の照明を揃えるのが理想。
■④ 冬用照明を備えるときのポイント
- 家族構成・居住スペースに応じてライトの数を決める:
例)一人暮らしなら小型ライト1〜2本/家族なら寝室+居間+廊下用に複数 - 電池を多めに備える、または充電手段(モバイルバッテリー等)を確保
- ライトの明るさ・種類ごとに用途を分けて管理:移動用・室内用など
- 定期的に点灯チェックを実施(冬は電池の劣化が早い)
- 万が一燃料や電力が確保できなくても使える“LED&乾電池式”が最も安定
■⑤ 冬用照明で気をつけたいこと
- 熱を使うランプ/ガス/オイル式は、火災・一酸化炭素中毒などのリスクあり — 避けるべき oai_citation:5‡ピオまめ
- 予備電池の劣化/液漏れに注意。長期間使わない場合も、定期的なチェック必須 oai_citation:6‡ピオまめ
- 懐中電灯だけでは部屋全体は暗く、作業や生活には不向き → ランタンとの併用が望ましい
■⑥ 冬災害に強い照明の具体例
- 明るめLED懐中電灯(200ルーメン以上、長時間点灯可能)
- ヘッドライト(両手が使えて移動時に便利)
- LEDランタン(部屋・車内・避難所用)
- 予備電池+モバイルバッテリー(ライト + 通信維持用)
- 小型LEDライト(手元用・カバン常備用)
※特に冬は「暖房 × 照明 × 連絡手段」が一体になる備えが効果的。
■まとめ|「冬の闇」を制する者が、安全を制する
冬の災害は、「見えない」「寒い」「動けない」を同時に襲ってきます。
そのとき、“光” があるかどうかが、命と安全を分ける大きな分かれ目です。
冬用照明は、防災の基本装備 ― 懐中電灯+ランタンで、家族の安全と心の安心を守ろう。
防災士としての経験から言います。
「真っ暗な中で焦って動くことほど、危険なことはありません。」
冬の夜に備え、今すぐライトの準備を。

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