冬になると家の中で感じる
「スーッ」とした冷たい空気。
これはただの寒さではなく、
“隙間風という危険信号” です。
隙間風は室温低下だけでなく、
停電時の低体温症リスクも高めるため、
防災の観点でも非常に重要なチェック項目です。
ここでは、隙間風の原因を
防災士の視点でわかりやすく解説します。
■① 隙間風は“家の構造のスキマ”から必ず入ってくる
家はどれだけ新しくても、
完全な密閉構造ではありません。
そのわずかなスキマに
外の冷たい空気が吸い込まれるように入り込む
これが隙間風の正体です。
原因のほとんどは以下の5つに集約されます。
■② 隙間風の原因①｜窓・サッシの劣化
冬の冷気侵入の 6〜7割は窓まわり。
特に…
- サッシのゴムパッキン劣化
- 引き違い窓のレール隙間
- ガラス面の冷気伝導
が主原因です。
古い窓ほど隙間風が強くなります。
■③ 隙間風の原因②｜玄関ドアのパッキン劣化
玄関は外気と直接つながっているため、
隙間風が発生しやすいポイント。
特に以下が原因になります：
- ドア枠の歪み
- ゴムパッキンのすり減り
- 玄関下部の小さな隙間
玄関は家全体の温度に影響を与えるため
冬の防災対策でも最重要ポイントです。
■④ 隙間風の原因③｜換気口・通風口からの逆流
冬の強風時や低気圧時、
家の気圧バランスが崩れ、
換気口・排気口から外気が逆流
することがあります。
特に風が吹きつける側の部屋で
“ヒュー…”という冷たい流れを感じることが多いです。
■⑤ 隙間風の原因④｜床下からの冷気
戸建てで多いのがこの原因。
- 床下の通気口
- 老朽化した床板
- 床下の空気層が極寒状態になる
これにより、足元だけ極端に寒くなる現象が発生。
低体温症リスクも高まる要注意ポイントです。
■⑥ 隙間風の原因⑤｜壁の内部・配管・コンセント周り
外壁とつながる部分は
目に見えない隙間が多く、冷気が入り込みます。
- コンセント
- 水道管の配管穴
- スイッチ周り
コメント