冬の災害(停電・寒波・大雪)が起きたとき、
あなたの家がどれだけ“寒さに強いか”で生存率は大きく変わります。
しかし、家の断熱工事は高額…。
そこで今日は、防災士の視点から
「家の防寒をDIYで強化する方法」
をわかりやすく解説します。
どれも安くて簡単、道具なしで即できるものばかりです。
■① 窓の防寒DIY|家の寒さの7割は窓から来る
窓は“最大の弱点”。ここを改善するだけで家は劇的に暖かくなります。
おすすめDIY:
- 断熱シートを貼る(100円ショップでOK)
- 梱包用プチプチを貼る
- 厚手のカーテンに変える
- カーテン下にすきまテープ
- 窓下にタオルを丸めて置く
効果:室温+2〜4℃アップ
■② サッシ・窓枠の隙間を完全封鎖
冷気は “見えないスキマ” から侵入します。
対策:
- サッシ用すきまテープを貼る
- カーテンレール上に目隠しボードを設置
- カーテンを床まで垂らす(丈が短いと寒い)
ポイント:
風の入り口を1つ塞ぐだけで冷気が“吸い込まれなくなる”。
■③ 玄関の防寒DIY|家の温度が奪われる“第2の弱点”
玄関は外気と直結しているため、冬は最重要エリア。
簡単DIY:
- 玄関ドアの下にすきまテープ
- ドア周りに防寒パッキンを追加
- 玄関に厚手のカーテンを吊るす
- 玄関マットを冬用に変更
ポイント:
玄関対策をすると “家全体の温度が落ちにくくなる”。
■④ 床の防寒DIY|足元の冷気は命を奪う
災害時の低体温症の多くは 足元の冷え が原因。
対策:
- フロアマットを敷く
- 断熱パネル・コルクマットを敷く
- カーペット+下にアルミシート
効果:
床の温度が体感で+3〜5℃変わる。
■⑤ 壁・コンセント周りの“隙間風”を封じる
家の壁の内部は外気とつながってます。
DIY:
- コンセント周りに断熱パッド
- エアコンの配管穴にパテ補修
- 壁掛け収納を置いて冷気を遮断する
ポイント:
小さな穴の改善で大幅な室温アップ。
■⑥ カーテンの“防寒力”を最大まで引き出す
カーテンは立派な断熱材です。
やるべきは3つ:
- 厚手の遮光カーテンに交換
- 二重カーテン(レース+厚手)
- カーテン下に「冷気ストッパー」を置く
おすすめ:
タオルを丸めて置くだけでも効果大。
■⑦ お風呂・脱衣所を暖めると“ヒートショック”対策に
家の温度差は災害時に命を奪います。
DIY:
- 脱衣所に突っ張り棒+カーテンを設置
- 浴室暖房がなければ、
小型セラミックヒーター+防寒マット
ポイント:
温度差を10℃以内にするのが理想。
■⑧ ベランダ・換気口の冷気を最小限に
寒波が強い日は、ここからの冷気が凶悪。
対策:
- 換気口フィルターを新しいものに交換
- ベランダの隙間に防風テープ
- エアコン室外機はカバーで風を軽減
注意:
換気口を完全に塞ぐのはNG(結露+一酸化炭素中毒の危険)。
■⑨ 冬用“家の避難所づくり”|停電を想定したDIY
停電したら家の中も氷点下に近づきます。
作っておくべき:
- 内部避難所(暖かい部屋に家族を集める)
- 1部屋だけを“集中加温”
- 窓・ドアの隙間を全封鎖
- ブランケットを天井から吊って「暖房テント化」
防災士おすすめ:
寝室・リビングのどちらかを“冬の安全室”にする。
■⑩ 最強の防寒DIY:家具配置で家が暖かくなる
家具の位置を変えるだけでも寒さは変わります。
- 窓際に棚・家具を置く(冷気を遮断)
- ベッドを窓・壁から離す
- ソファは壁から10cm離す(冷気反射を防ぐ)
ポイント:
冷気と体の間に“障害物”を置くと暖かくなる。
■まとめ|DIY防寒は“命を守る冬の防災術”
家の防寒は、
- 寒さを防ぐ
- 暖房費を減らす
- 停電時の低体温症を防ぐ
すべてに直結する“命の対策”です。
結論:
「窓・玄関・床」の3か所を防寒すると家は劇的に暖かくなる。
防災士として現場を経験してきましたが、
災害時に助かった家庭の多くは
日頃から家の防寒対策ができていた家 でした。
今日できるところから、
あなたの家を“冬に強い家”へアップデートしてください。

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