【防災士が解説】防災×冬｜冬に“体調不良が多い理由”とは？災害時はさらにリスク倍増

冬になると、体調を崩す人が一気に増えます。
実はこれ、単なる「寒さ」だけが原因ではありません。

冬は 体調不良が重なりやすい季節の構造的な理由 がいくつもあり、
さらに災害（停電・断水・外出困難）が起きるとリスクが一気に跳ね上がります。

ここでは、冬に体調不良が多い本当の理由を、防災士としてわかりやすく解説します。

■① 冬に体調を崩す人が増える“根本原因”

湿度が40％以下になると、
ウイルスが活動しやすく、体のバリア機能が下がります。

→ 風邪・インフル・せき・のど痛みが急増。

体温が1℃下がると免疫力は 約30％低下。
冷えや血流悪化が原因で、ウイルスに感染しやすくなります。

冬は太陽を浴びる時間が激減するため、

いわゆる「冬バテ」「冬うつ」の原因にも。

寒い季節は外に出る機会が減り、
筋力低下・代謝低下・血流の悪化が進行します。

→ 冷えや肩こり・頭痛の悪化につながる。

冬は汗をかきにくいのに「隠れ脱水」が起きやすい季節。
脱水は頭痛・倦怠感・集中力低下を引き起こします。

冬の災害は体に負担が大きく、
体調不良のリスクが 平時の3倍以上 になるといわれます。

体温が下がると免疫が大きく低下。
部屋の温度差（リビングと廊下・脱衣所など）もヒートショックを誘発。

水不足はウイルス感染の大きな原因に。

冬の避難所は湿度が下がり、
インフル・ノロウイルス・風邪が急速に広がります。

暖かい食事がとれず、インスタント中心になることで体力低下。

最強の体調管理は「加湿」。

散歩・窓際での日光浴はメンタル安定にも効果的。

温かい麦茶・白湯・スープがおすすめ。

廊下・脱衣所・トイレも暖めてヒートショック予防。

災害時の体調悪化を大きく防げます。

✔ 乾燥
✔ 低温
✔ 日照不足
✔ 運動量低下
✔ 災害時の寒さストレス

冬は体が弱りやすい季節。
そのうえ災害が重なると、体調は簡単に崩れます。

だからこそ、
「冬はいつもより1段早めの備え」
が家族の安全を守る鍵になります。

今日からできる対策で、冬の体調不良をしっかり防いでいきましょう。