冬になると、風邪・インフルエンザ・体調不良が一気に増えるのは、
「免疫力が大きく低下する季節」だから です。
さらに冬は停電・大雪・断水などの災害が重なると、
免疫低下が加速し 感染症や体調悪化リスクが急上昇 します。
今回は、防災士として
冬に免疫が落ちる理由と、家庭でできる対策
を分かりやすく解説します。
■① 冬に免疫が低下する“4つの理由”
冬になると体が弱くなるのには、明確な科学的理由があります。
1. 気温低下で血流が悪くなる
体温が1℃下がると免疫力は30％低下すると言われます。
血流が悪い → 免疫細胞が働きにくくなる。
2. 乾燥でウイルスが強くなる
湿度40％を下回ると、インフルやコロナが空気中で生存しやすくなります。
3. 日照不足でビタミンDが減る
冬は日光量が少なく、免疫を支えるビタミンDが不足しがちに。
4. 室内密集で感染しやすい
寒さで屋内に人が集まり、換気が不足して感染リスクが上がる。
■② 冬の“災害時”は免疫低下がさらに深刻化する
大雪・停電・断水・避難所生活などが重なると、
免疫低下はさらに加速します。
特に危険な状況
- 暖房停止 → 体温低下
- 避難所の過密 → 感染リスク増大
- 夜間の寒さ → 睡眠不足
- ストレス → 免疫抑制
- 食事の偏り → 栄養不足
冬災害は体の“防御機能”が弱くなる条件が揃っています。
■③ 免疫低下が招く冬のトラブル
- 風邪・インフルエンザ
- 新型コロナの増加
- 胃腸炎
- 肺炎リスクの上昇
- 喘息発作
- 血圧急上昇
- 疲労・だるさの慢性化
特に高齢者・子ども・持病のある人は注意が必要です。
■④ 家庭でできる「免疫低下を防ぐ冬の防災行動」
✔ 室温18℃以上を維持
基準はWHO。
これを下回ると感染症・血圧上昇・心疾患リスクが上がります。
✔ 湿度40〜60％に保つ
乾燥はウイルスの大好物。
濡れタオル・加湿器の代用品でも十分。
✔ 白湯・スープで体温を維持
内臓を温めることは最強の免疫ケア。
✔ バランスの良い食事を意識
特に「冬の免疫強化食材」
- みかん
- きのこ
- 鶏肉（タンパク質）
- 納豆
- 鮭（ビタミンD）
✔ 睡眠を削らない
免疫は睡眠中に回復 → 夜の冷え対策は防災の一部。
■⑤ 冬の災害に備えて「免疫強化グッズ」を準備
- カイロ
- ブランケット
- 保温シート（エマージェンシー毛布）
- 加湿用のタオル
- マスク
- 使い捨てスプーン＋スープ類
- マルチビタミン
- 乾燥対策の目薬・のど飴
避難所・車中泊でも免疫低下を防げます。
■⑥ 高齢者・子どもがいる家庭は特に備えを強化
高齢者
- 部屋の温度差をなくす（ヒートショック予防）
- 加湿を徹底
- 体温保持のための寝具を強化
子ども
- のど飴・水分補給
- 手足が冷えやすい → 靴下・レッグウォーマー
- 睡眠時間を確保
■⑦ 冬の“免疫低下 × 災害”は命に関わるリスク
冬はただでさえ体調を崩しやすい季節。
そこに災害が加わると…
- 風邪が肺炎になる
- ぜんそく悪化
- 高齢者の死亡リスク増大
- 持病の急変
これは毎年、医療現場で起きている事実です。
■まとめ｜冬の免疫対策は“命を守る防災行動”そのもの
冬の免疫低下は避けられません。
だからこそ 対策でリスクを最小化することが重要。
結論：
体を温める・湿度を保つ・栄養と睡眠を確保することが、冬の最強の防災です。
あなたと家族の体調を守るため、
今日からできる小さな習慣から始めていきましょう。
これが冬の災害にも負けない「強い体」の土台になります。
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