冬になると
「クローゼットを開けた瞬間、冷たい空気が出てくる」
「寝室がいつまでも暖まらない」
そんな経験はありませんか？
実はこれ、冬の隠れた“防災リスク”でもあります。
クローゼットは家の中で最も冷気が溜まりやすく、
放置していると室内の寒さを悪化させ、
停電時の低体温リスクにもつながります。
今回は、防災士として
クローゼットが冷気の発生源になる理由と、今日からできる対策
をわかりやすく解説します。
■① クローゼットが“冷気の倉庫”になる理由
● 壁の断熱が弱い場所が多い
クローゼットは外壁側に設置されていることが多く、
断熱材が薄い・空気の通りが悪いなど、
冷気がたまりやすい構造になっています。
● 空気の対流がほぼ起きない
クローゼット内では空気が動かないため、
冷たい空気がずっと滞留し続ける。
→ 開けた瞬間、冷気が一気に部屋に流れ出す。
● 湿気がこもり、カビリスクも上昇
湿気 × 冷気 ＝ カビ・衣類劣化
防災の観点でも衛生環境の悪化は危険です。
■② クローゼットの冷気は“冬災害”で大きなリスクに
● 停電時、室温低下が早くなる
冷気をためる場所が多い家ほど、
暖房が止まった瞬間に温度低下が加速。
● カビ・結露→アレルギー・体調不良の原因
冬の救急搬送でも、
「寒さ＋体調悪化＋乾燥」は典型的な組み合わせ。
クローゼット管理は意外と重要です。
■③ 今日からできる！クローゼット冷気対策７つ
✔① クローゼットの扉は“こまめに閉める”
開けっぱなしは厳禁。
冷えた空気が部屋に流れて暖房効率が落ちる。
✔② 扉の隙間に“隙間テープ”を貼る
100均でOK。
冷気の漏れを大幅に低減。
✔③ 床に断熱マットを敷く
クローゼット底面は特に冷える場所。
断熱マットで冷気上昇をストップ。
✔④ 壁面に断熱シートを貼る
外壁側に貼れば効果抜群。
両面テープで貼るだけの簡単DIY。
✔⑤ 衣類を詰め込みすぎない
空気がこもり湿度が上がる → カビが増える。
余白を作って通気性を確保。
✔⑥ 週1回は扉を開けて換気
湿気を外に逃がすだけで、カビ対策にもなる。
✔⑦ 使わない布団・衣類は“圧縮袋で密閉”
冷気の吸収源を減らせば、室温低下を防げる。
■④ 防災士が推奨するクローゼットの“冬の備え”
- 断熱シート（外壁側に）
- 隙間テープ
- すのこ＋断熱マット
- 湿度計
- 除湿剤（冬でも必要）
- 圧縮袋
- 小型サーキュレーター（換気時に空気循環）
停電・断水時に衣類が湿気て使えなくなると、
寒さ対策に大きな支障が出ます。
衣類を清潔に保つことも、防災の一部です。
■⑤ まとめ｜クローゼットの冷気は“家の弱点”｜小さな改善で冬の快適さが激変
クローゼットの冷気は
「家の中の寒さの原因」と同時に
「冬災害に弱い家のサイン」。
しかし、対策は簡単。
- 扉を閉める
- 隙間をふさぐ
- 断熱材とマットを追加
- 衣類の詰めすぎをやめる
- 定期的に換気
これだけで、
暖房効率UP・光熱費節約・冬の健康リスク低減
が同時に達成できます。
今日できるところから、ぜひ取り入れてみてください。
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