冬になると
「暖房をつけても部屋が寒い」
「朝になると一気に冷え込む」
そんな悩みが増えます。
これは単なる“寒さ”ではなく、
防災の観点からは 停電時の低体温リスクを高める危険な状態。
今回は、防災士として
部屋の暖かさをキープするための技術と、今日からできる低コスト対策
をまとめて解説します。
■① 部屋が冷える最大の原因は“熱の逃げ道”
部屋が暖まらない家には、必ず理由があります。
● ① 窓（熱の50〜60％がここから逃げる）
特にアルミサッシは外の冷気を直に伝え、室温を一気に下げます。
● ② 隙間風（玄関・窓・換気口）
家の中で冷たい空気が流れるルートができると、暖房効率は大幅ダウン。
● ③ 床の冷え（底冷え）
冬の救急搬送でも「底冷えによる体調悪化」はよく見られます。
● ④ 天井・壁の断熱不足
古い家は特にこのパターン。暖かさが保てない原因に。
■② 今日からできる“暖かさキープ”の６つの鉄則
✔① 窓は二重化（断熱シート or 毛布で代用OK）
・プチプチや断熱フィルム
・カーテンを厚手にする
・夜は必ず閉める
→ 体感温度が3〜5℃変わります。
✔② 隙間風を止める（100均で完結）
・隙間テープ
・ドラフトストッパー
・玄関にバスタオルを敷く
→ 冷気の侵入が劇的に減る。
✔③ カーテンの丈は“床につく長さ”に
短いカーテンは冷気が入り込み、足元が極端に冷える原因に。
✔④ 床を温める（カーペット＋断熱マット）
床の冷えは体温を奪う最大要因。
停電時でも底冷えを防げるため、防災的にも効果大。
✔⑤ エアコンは“弱運転の連続運転”
ON/OFFを繰り返すと光熱費が上がる。
弱でつけっぱなしの方が効率がよく、暖かさが持続。
✔⑥ 天井の暖気を下げる（サーキュレーター）
暖かい空気は天井へ。
部屋全体の温度ムラをなくすため、弱で壁に向けて回す。
■③ 停電時でも役立つ“暖かさを逃がさない工夫”
停電を想定した冬の防災において、
「暖かさを蓄える家かどうか」は生死の分かれ目になります。
● 毛布・寝袋は“人に被せる”より“温度を逃がさない”が重要
・寝袋は封筒型よりマミー型
・湯たんぽはカバー必須（低温やけど対策）
● 部屋を区切る（リビングの一部だけ暖める）
扉を閉めて使う部屋を限定するだけで、
暖まりやすさが段違い。
● 風呂場・脱衣所は特に寒くなりやすい
→ 段ボール＋断熱シートで即席の防寒も可能。
● カーテンレールに毛布を掛けて“簡易断熱”
停電時でも使える“暖気の逃げ道を減らす方法”。
■④ 防災士が勧める「冬の家の防災アイテム」
- 断熱シート（窓・壁用）
- 隙間テープ
- 断熱マット（床用）
- 厚手のカーテン
- 毛布・寝袋
- 小型サーキュレーター
- 湯たんぽ（繰り返し使えるタイプ）
- モバイルバッテリー（暖房停止時の情報確保）
- 燃料系ストーブ（安全基準を満たすもののみ）
どれも低コストで効果が大きいアイテムばかりです。
■⑤ まとめ｜“暖かさをキープできる家”は最強の冬対策
冬の寒さは、火災・停電・体調不良・ヒートショックなど
多くの災害リスクを引き起こします。
しかし、今日紹介したような
「熱を逃がさない工夫」
を取り入れるだけで、
家全体の防災力・生活の快適性は一気に向上します。
- 窓の断熱
- 隙間風の遮断
- 床・天井の温度対策
- 部屋を区切る
- 暖房効率を上げる
この５つを意識するだけで、
冬の“命を守る空間”づくりが完成します。
今日できるところから、ぜひ始めてみてください。
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