【防災士が解説】2025年版|モバイルバッテリの処分が劇的にラクになった理由──環境省通知で変わる「安全な捨て方の新常識」

2025年は、モバイルバッテリ処分の仕組みが全国で大きく変わった年です。
爆発・発火事故が増え社会問題となる中、環境省の通知により自治体が次々にルールを改善。
「持ち込み30秒」「燃やせないごみでOK」「乾電池と一緒に出せる」など、驚くほど処分がラクになっています。

ここでは、防災士の視点から「2025年版のモバイルバッテリ処分総まとめ」を紹介します。


■① 2025年に処分ルールが変わった背景

モバイルバッテリの事故は年々増加し、電車内爆発・住宅火災など重大事故も発生しています。

その原因は以下の通りです。

・経年劣化での膨張
・安価な粗悪品
・高温での保管
・傷・衝撃

家庭内に眠る古いバッテリが、気づかないうちに火災リスクになっているケースは非常に多くなりました。

この状況を踏まえ、2025年は“回収体制の強化”が一気に進んだ年です。


■② 処分方法は主に3つ(2025年最新版)

2025年時点の処分方法は以下の3つです。

  1. 自治体の方法に従う
  2. JBRC加盟店に持ち込む
  3. メーカーの自己回収サービスを利用

中でも注目すべきは「自治体制度」と「メーカー回収の進化」です。


■③ メーカー回収は“最も安全な方法”

特にAnkerの自己回収は非常に優秀で、破損・膨張品でも対象。

・申込みすると耐熱バッグが届く
・返信用レターパックで返送可能
・安全に処分できる
・全国対応で誰でも利用できる

膨張バッテリを自分で持ち運ぶのは危険なため、“自宅から送れる”メーカー回収は現状最強クラスです。


■④ JBRCは「正常なバッテリ専用」と考えるのが現実的

JBRCは全国の家電量販店に回収ボックスがありますが……

・JBRC加盟メーカー製のみ
・破損・膨張は回収不可
・検索システムが使いづらい

正常品の処分には便利ですが、異常のあるバッテリには向きません。


■⑤ 自治体対応が急速に進化(2025最新事例)

環境省の通知後、自治体の対応は一気に進化しています。

●綾瀬市(神奈川県)

・膨張バッテリでも持ち込みOK
・身分証確認のみで30秒で完了
・最強クラスにスムーズ

●大和市(神奈川県)

・膨張バッテリ → 絶縁処理して「燃やせないごみ」
→ 全国でも例のない“ラクすぎる方式”

●横浜市

・異常なし → 乾電池と同じ扱い
・バッテリ内蔵家電 →「燃やすごみ」の別袋
・膨張バッテリは資源循環局へ持ち込み

自治体によって対応が大きく違うため、「モバイルバッテリ 〇〇市」検索が最も正確です。


■⑥ 2025年は「処分しないリスク」の方が危険

処分がラクになった今、逆に危険なのは“放置”。

・膨張は衝撃で爆発
・内部短絡で発火
・高温で発煙
・荷物と一緒に置くと延焼リスク

とくに膨張バッテリは、外見以上に危険です。


■⑦ 未来は“ごみの日に出すだけ”が当たり前になる

2025年時点の動きを見る限り、今後は次の方向に向かいます。

・自治体回収の共通化
・一般ごみへの統合
・回収ボックスの増加
・住民負担の軽減

モバイルバッテリ処分は「もっと簡単な時代」へ確実に進んでいます。


■⑧ 今日からできる“最も安全な処分手順”

  1. 家に古いバッテリがないか確認する
  2. 膨張・破損は触らず、メーカー回収へ
  3. 正常品は自治体ルールを確認
  4. 大掃除のついでに必ず一度点検
  5. 子どもが触れる場所に置かない

たったこれだけで家庭の火災リスクを確実に下げられます。


■まとめ|処分ルールが進化した“今”こそ動くべき

2025年はモバイルバッテリ処分がこれまでで最もラクになった年です。
自治体によっては「燃やせないごみでOK」「乾電池扱い」など、安全性と利便性が大きく向上しました。

それでも、膨張バッテリだけは絶対に放置してはいけません。
必ずメーカー回収または自治体持ち込みで安全に処分しましょう。


結論:
2025年のモバイルバッテリ処分は“正しく捨てれば超安全・放置すれば超危険”。まずは自宅のバッテリチェックから始めてください。
防災士として現場を経験してきましたが、膨張バッテリの事故は「処分の遅れ」が原因のことが多いです。
年末の今こそ、家庭の火災リスクをゼロにしていきましょう。

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