【防災士が解説】高校生の防災教育|“助けられる側”から“助ける側”へ

災害時、最も頼りになるのは“高校生”。
実際の災害では、倒壊家屋からの救助、避難誘導、SNSでの救助要請など、高校生が活躍した事例が数多くあります。
体力・判断力・行動力があり、柔軟で冷静。
高校生は「自分と周囲の命を守れる世代」です。

ここでは、防災士として高校生に身につけてほしい行動・知識をまとめます。


■① 高校生が災害時にできることは多い

高校生が災害時に担える役割は大人以上に多くあります。

・自分の身を守る
・落下物から離れる
・火を止める
・怪我人を背負わず、体勢を工夫して移動
・無理な救助をしない

まず自分が生き残ること。それが最優先です。


■② SNS・スマホで災害情報を扱える

高校生が最も力を発揮するのが“情報”。

・現場の写真を送る
・位置情報を共有
・救助要請
・デマを見抜く
・省電力モード
・モバイルバッテリーの管理

正しい情報は命を救い、誤情報は命を奪います。


■③ 初期消火・応急処置ができる

・消火器の使用
・油火災に水をかけない
・止血
・三角巾
・心肺蘇生
・119番通報

訓練しておくと冷静に行動できます。


■④ 避難所で大きな戦力になる

避難所は若い力が必要です。

・高齢者・子どもへの物資運び
・水の確保
・行列の整理
・情報掲示
・清掃・衛生管理
・SNSで必要物資を発信

高校生が参加するだけで避難所が劇的に回ります。


■⑤ 弱者支援ができる

・障がいのある人
・小さな子ども
・妊婦さん
・外国の方

「声をかける」だけでも救える命があります。


■⑥ 高校生に持たせたい防災アイテム

・モバイルバッテリー
・ライト
・絆創膏
・高カロリー非常食
・小瓶サイズの水
・充電ケーブル
・家族の連絡カード

荷物は軽く。
“スマホの電池を死守すること”が最重要です。


■⑦ 家庭で教えるべき行動の型

●① 先に助けず、先に逃げる

・火を止める
・ガラス・棚から離れる
・頭を守る
・階段を使わない
・無理な救助はしない

高校生は「生き残る型」を徹底することが大切。

●② 家族と会えなくてもパニックにならない

・避難場所
・公衆電話
・災害伝言ダイヤル171
・学校で待機
・スマホ節電
・SNSで発信

“学校に避難”は多くの地域で正解です。

●③ ボランティアとして動ける力

・物資仕分け
・避難所設営
・清掃
・情報の運搬
・高齢者支援

「動ける高校生」は被災地で最も求められます。


■⑧ 実際にあった高校生の救助事例

・東日本大震災:中高生の避難誘導で多くの命が救われた
・熊本地震:倒れた家具から家族を救助
・西日本豪雨:SNSでの救助要請拡散で迅速対応
・北海道地震:避難所ボランティアとして活躍

高校生の力は大きく、確実に人を救います。


■まとめ|高校生は、地域の希望になる

災害時に最も頼りになるのは
❌ 大人
✅ 行動できる高校生

理由は明確。

・体力がある
・柔軟に動ける
・判断が速い
・SNSに強い
・声が出せる
・助ける行動ができる

防災教育を受けるだけで、高校生は“命を救う存在”になります。


結論:
高校生は“助けられる側”ではなく“助ける側”になれる。防災教育は、その力を引き出す最強の投資です。
防災士として言いますが、わずか5分の家族会議が未来を守ります。

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