「九州には熊はいない」
そう思っている人は多いですが、それは誤解です。
九州でも実際に
・目撃
・通報
・監視カメラ
・足跡や糞などの痕跡
が確認されています。
この記事では、防災士として
“九州の熊出没の現実と命を守る行動”
をわかりやすく解説します。
■① 九州にも熊はいる|結論「いる」
九州で確認されているのは
ツキノワグマ(中型の熊)。
本州ほど多くはありませんが、
「ゼロではない」どころか、毎年報告があります。
■② 熊が出没している地域(九州)
※目撃・痕跡・生息が確認されている主な地域
・大分県(祖母山・傾山・九重方面)
→ 九州で最も報告が多い
・宮崎県の山間部
・熊本県・阿蘇周辺
・長崎県(雲仙周辺)でも目撃情報
近年は
・集落
・畑
・民家近く
・車道沿い
にも出ています。
■③ なぜ九州でも熊と遭遇するのか?
理由は全国共通です。
・山のエサが減って降りてくる
・温暖化で行動範囲が拡大
・森林伐採や人間活動で生息地が変化
・イノシシ・シカの増加と同じ流れ
つまり、
「山だけの動物」ではなくなっている のが現状。
■④ 危険性は? → はっきり「ある」
ツキノワグマは中型でも、人間とは比較になりません。
・走る → 時速50km以上
・噛む力 → 骨を砕くレベル
・爪 → 筋肉を裂く
・腕力 → ドアやクーラーボックスを破壊
“人間が勝つ方法は存在しない” と考えてください。
「かわいい」「撮影しよ」は絶対NG。
■⑤ 九州で熊と遭遇しやすい場所
・登山道・里山
・キャンプ場
・果樹園・畑
・釣り場・渓流
・林道・舗装されていない道
・夕方・明け方の山沿い道路
車で走っていて遭遇するケースも増えています。
■⑥ 熊を引き寄せるもの
・ゴミ
・食べ物の匂い
・残飯
・果樹園の落ちた実
・ペットフード
・キャンプの食べ残し
熊は“匂いの動物”。
食べ物があると学習すると、また来ます。
■⑦ もし熊に遭遇したら(命を守る行動)
・走らない(追跡本能が働く)
・大声で刺激しない
・落ち着いて後ずさり
・撮影しようと近づかない
・子どもを前に出さない
・背を向けない
熊は時速50kmで走れます。
逃げ切りは不可能です。
■⑧ 山に入るときの予防策(九州でも必須)
・熊鈴
・ラジオ・音
・食べ物の匂いを残さない
・早朝・夕方を避ける
・1人で入らない
・子どもだけで探検させない
・見通しの悪い場所は特に注意
「鈴の音=人間の存在」 を伝えることが大切です。
■⑨ 子どもへの注意ポイント
・山道で遊ばせない
・自由に走らせない
・“クマは出る”と正しく伝える
・見つけても近づかない
九州はイノシシ・サル・アライグマも多く、子どもは特に危険。
■⑩ 車社会の九州だからこそ注意
以下は全国で実際に起きています。
・道路横断のクマ
・車に突進
・深夜〜早朝の山道で遭遇
・ダム・川沿いで突然出没
車でも100%安全ではありません。
■まとめ|九州でも熊は出る。油断しなければ守れる
❌「九州だから大丈夫」
❌「山に行かないから大丈夫」
❌「撮影・接近」
どれも命取り。
九州でも
・山
・林道
・住宅地付近
で熊は出ます。
✔ 鈴や音
✔ 食べ物の管理
✔ 子どもへの教育
✔ 遭遇したら走らない
正しい知識で事故は防げます。
■防災士から一言
九州ではクマだけでなく、
イノシシ・サル・野犬・アライグマなど
“野生動物リスク”が年々上昇しています。
・山や川遊び
・キャンプ
・ドライブ
・散歩
特に 子どもと一緒のときは必ず注意 してください。
命は「知識」で守れます。

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