年末年始の旅行シーズン、飛行機を利用する機会が増える時期です。
しかし普段は安全に使えているアイテムも、航空機では“危険物”に分類されることがあります。
特にリチウムイオン電池やスプレー類は、誤って預け手荷物に入れるだけで、発火・破裂の危険があり、重大インシデントにつながる恐れがあります。
この記事では、防災士として “飛行機で絶対に知っておくべき手荷物ルール” をわかりやすく解説します。
■① モバイルバッテリーを預け入れは絶対NG
ANAの公式動画でも紹介されている通り、
モバイルバッテリー(リチウム電池)は預け手荷物に入れてはいけません。
理由はシンプルで、
- 衝撃
- 破損
- 温度上昇
これらをきっかけに “熱暴走” → 発火 する可能性があるためです。
航空会社のルールでは、
- 100Wh以下 → 機内持ち込み可
- 100〜160Wh → 2個まで持ち込み可
- 160Wh以上 → 持ち込みも預け入れも不可
となっています。
さらに2025年7月8日からは、
持ち込む際は頭上棚に入れず、手元で管理することが義務化。
異常を感じたらすぐCAへ知らせましょう。
■② ヘアアイロンも“種類でルールが違う”
意外と知られていませんが、ヘアアイロンも注意が必要です。
◎コンセント式(コードあり)
→ 機内持ち込みOK/預け入れOK
◎コードレス式(リチウム電池内蔵)
→ 本体から電池を外すか、完全に電源オフ・フライトモード設定が必要
※取り外した電池は 機内持ち込みのみ可
リチウム電池を“預けてしまう”と、火災リスクが一気に上がります。
■③ スプレー類は種類ごとに扱いが“別物”
スプレーは化粧用・医薬品・可燃性などでルールが変わります。
特に危険なのは以下。
- 可燃性スプレー(ヘアスプレー・防水スプレーなど)は制限あり
- 一部は預け入れ不可
- ガス缶は火災・爆発リスクが高いので要注意
“普段よく使うものほど危険物扱い” になるケースが多いのが特徴です。
■④「預けられる大きさ」も要確認
国内線では、預け入れ手荷物の3辺合計が規定サイズ以内であれば無料。
ただし、旅行の混雑期は荷物の扱いが荒くなることもあり、
- 壊れやすい物
- 精密機器
- 熱に弱いアイテム
は 機内持ち込みが基本 です。
■⑤ 飛行機では“普段安全な物”が危険物に変わる理由
航空機は「低気圧・揺れ・温度変化」など、
地上とはまったく異なる環境で運航されます。
そのため、
- 電池は暴走しやすい
- スプレー缶は膨張する
- 気圧差で容器が破裂する
という物理的リスクが常に存在します。
つまり、
地上で安全=空でも安全ではない。
これが航空ルールが厳しい最大の理由です。
■⑥ こんな物も要注意!迷いやすい“危険アイテム”
旅行でやりがちな“うっかり危険物”はこちら。
- 電動歯ブラシの替えバッテリー
- 小型ドローンのバッテリー
- モバイルWi-Fi
- カメラの予備バッテリー
- ライター(1個のみ持ち込み可)
- 救急スプレー
- 携帯扇風機の電池
特に リチウム電池=基本は機内持ち込み と覚えておくと安全です。
■⑦ ルールを守らないと“飛行機が離陸できない”ことも
預け入れ荷物の検査で危険物が発見されると、
- 荷物の取り出し
- 再検査
- 所持者の呼び出し
となり、離陸時間が遅れる原因になります。
最悪の場合、航空会社が運搬拒否することもあります。
これは安全のための当然の対応です。
■⑧ トラブル防止には“事前チェック”が最強
旅行前には必ず、
- 航空会社公式サイトの危険物ページ
- 持ち込み・預け入れ早見表
- リチウム電池容量表示(Wh)確認
を済ませておきましょう。
不明な場合は 空港カウンターで相談するのが最も確実 です。
■まとめ|防災×飛行機手荷物は“電池・スプレー・熱源”の扱いが命を守る
飛行機は安全に運航するため、地上よりも厳しいルールが設定されています。
正しい知識を持っていないと、知らないうちに危険物を運んでしまうこともあります。
結論:
飛行機では、リチウム電池・スプレー・熱源は“扱いを間違えるだけで災害リスクになる”。ルール確認が最大の防災となる。
防災士として、空の旅でも「知識が命を守る」ことを強くお伝えします。

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