インフルエンザが全国的に流行し、感染者が急増しています。
「もう一度インフルにかかった」「治ったけどワクチンは必要?」と迷う声も増えています。
結論から言うと――
感染した後でも、ワクチン接種は強く推奨されます。
ここでは、防災士として “家庭で命を守る感染対策” の視点から、医師が語る理由と知っておくべき行動を解説します。
■① インフル感染後は「同じ型」に再感染しにくい
インフルエンザに感染すると、そのウイルスの型に対して抗体が作られます。
そのため、
- A型にかかった → そのシーズンのA型に再感染しにくい
という特徴があります。
しかし、これは あくまで「同じ型」だけに有効 です。
■② A型にかかっても、B型には普通に感染する
インフルエンザは
A型2種類、B型2種類 の「計4タイプ」が毎年流行します。
感染で得られる免疫は“かかった型だけ”。
そのため、
- 11月にA型
- 1月にB型
という “連続感染” は珍しくありません。
小児科では非常によくあるケースです。
■③ 医師が「感染後でもワクチンを強く推奨」する理由
現在のワクチンは 4価ワクチン(A2種+B2種) で構成されており、
自分が感染していない残り3種類の予防に大きな意味があります。
つまり…
- A型に感染 → ワクチンで「別のA型+B型2種」を防ぐ
- B型に感染 → ワクチンで「別のB型+A型2種」を防ぐ
感染後でもメリットは非常に大きいのです。
■④ 別の型に感染すると“前回より重症化”することも
「一度かかったから軽く済む」
というイメージがありますが、医学的には間違いです。
別の型に感染した場合、
- 熱が長引く
- せき・嘔吐などの症状が強い
- 全身状態が悪化する
など、前回以上に重症化することが普通にあります。
特に子ども・高齢者は要注意です。
■⑤ 感染後のワクチン接種タイミングは「完全回復から1〜2週間後」
医師が推奨する目安は以下の通り。
● 接種してよいタイミング → 解熱し、体調が完全に戻ってから1〜2週間後
理由:
体が弱っている急性期は副反応が強く出る可能性があるため。
最終判断は医師が行うため、
「◯日に感染しましたが接種できますか?」と必ず相談を。
■⑥ 重症化を防ぐには“ワクチン+3つの行動”
ワクチンは最重要ですが、それだけで完全防御にはなりません。
医師が強調する追加対策はこちらです。
① 早期受診(できれば48時間以内)
抗インフル薬は 早く飲むほど効果が高い。
- ぐったり
- 突然の高熱
などは即受診。
② 水分補給と休養を徹底
脱水は重症化リスクを上げるため、
- 経口補水液
- 温かいスープ
- 麦茶
など、少量ずつこまめに補給することが大切。
子どもは特に脱水が進みやすい。
③ 重症化のサインを見逃さない
以下の症状が出たら、休日夜間でも救急へ。
- 息苦しさ
- 意識がもうろう
- けいれん
- 水分が全く取れない
- 半日以上尿が出ない
- ぐったりして動かない
インフル脳症・肺炎の可能性があるため即受診が必要。
■⑦ 家族での感染連鎖を防ぐために
家庭でできる防災的な感染対策は次の通り。
- タオルとコップを個別に
- ドアノブ・スイッチの消毒
- 加湿(湿度50〜60%)
- 部屋を分けて休ませる
- マスク・換気を徹底
“家庭内感染” は学校や職場への拡大につながるため、
家族単位の対策が非常に重要です。
■⑧ 防災目線では「インフルは毎年起こる季節災害」
大規模災害のイメージが強い防災ですが、
実はインフルエンザも 毎年必ず発生する季節災害 の一つ。
だからこそ、
- ワクチン
- 早期治療
- 家庭内予防
の3点セットが命を守る行動になります。
■まとめ|防災×インフルエンザは“感染後もワクチンが最強の予防”
インフルエンザ感染後でも、
ワクチン接種は強く推奨され、効果も十分あります。
結論:
感染後でもワクチンは必須。感染した型の免疫は1種類だけで、他の型の重症化を防ぐにはワクチンしかない。
防災士として、
“毎年の流行に確実に備える行動” が命を守ることを強調します。

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