地震・火災・豪雨・津波。
どんな災害も「起きてから動き出す」では遅く、
事前の避難訓練こそが生存率を左右します。
訓練は「面倒」「形式的」という声もありますが、
実際の被災地では 訓練していた人ほど助かる確率が高い ことが明らかです。
この記事では防災士の視点から
“本当に役立つ避難訓練のやり方”をまとめます。
■① 避難訓練が必要な理由
避難訓練の目的は「逃げ方を学ぶこと」ではなく、
災害時の行動を“自動化”すること。
災害発生時、人は【思考停止・硬直・パニック】になり動けません。
訓練をしていないと多くの人が行動できず被害が拡大します。
訓練をしておけば、
「体が勝手に動く」レベルにまで落とし込めます。
■② 避難訓練で必ず確認すべきポイント
●避難経路
- 最短ルートだけでなく 複数の経路 を確認
- 崩落・火災・浸水で使えない場合を想定
●避難場所
- 一時避難所(校庭・公園など)
- 広域避難場所
- 自主避難所
- 津波避難ビル
状況により使い分ける必要があります。
●家族との連絡方法
- 通信障害前提
- 災害用伝言ダイヤル(171)
- LINE・SNSの既読機能
- 「集合場所」を事前に決める
●非常持ち出し品の確認
- 持って逃げられる重さか
- 子どもや高齢者が持てるか
- 家族ですり合わせできているか
■③ 実は多い「避難訓練の失敗例」
- ただの行列になっている
- 誘導が機械的で想定が甘い
- 想定災害が毎回同じ
- 子ども・高齢者・障がい者の行動が考慮されていない
- 夜間・雨天・停電の想定がない
- 保護者や地域住民が参加していない
これでは 「動ける訓練」ではなく「イベント」 になってしまいます。
■④ 自治体・学校・家庭で取り入れるべき訓練
◎地震避難訓練(Drop・Cover・Hold on)
- その場で身を守る
- 揺れが収まってから避難
◎火災避難訓練
- 低い姿勢
- 口と鼻を覆う
- エレベーター使用禁止
◎津波避難訓練
- とにかく高い場所へ
- 水平距離より 高さを最優先
- 車は使わない(渋滞で死亡リスク増大)
◎水害避難訓練
- 夜間想定(最も危険)
- 気象警報で自動的に避難判断
- 2階以上への垂直避難も確認
■⑤ 家庭でできる「3分避難訓練」
忙しい家庭でも効果が高い訓練がこちら。
●① 玄関・出口まで歩く
家具の倒壊・荷物で塞がれていないか確認。
●② 家族を呼ぶ
大声で呼べるか、子どもの反応を確認。
●③ 避難バッグを持って扉を開ける
重さ・位置・持ちやすさをチェック。
これだけで、避難の成功率が大きく上がります。
■⑥ 避難が遅れるとどうなるか
多数の災害で共通しているのは
「逃げ遅れ」が死亡原因の大半を占める という事実。
- 「まだ大丈夫」
- 「様子を見よう」
- 「少し落ち着いたら」
こうした判断が命取りになります。
訓練を行うことで、
危険をいち早く察知し、迷いなく避難できるようになります。
■まとめ|避難訓練は“命のリハーサル”
- 訓練は行動を自動化するために必要
- 経路・場所・連絡手段・荷物を明確に
- 想定を増やすほど強い家庭・組織になる
- 家庭でも3分でできる避難訓練が効果的
- 実践している人ほど、災害時に生存率が高い
避難訓練は「やっている家庭」と「やっていない家庭」で
災害時の行動力と安全が大きく変わります。
■防災士から最後に
避難訓練は“面倒”ではありません。
それは 家族の命を守るための最も確実な投資 です。
今日できることは、今日やりましょう。
「家族の集合場所を決める」
たったそれだけで、災害対応のレベルは一段上がります。

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